「ばらばらメンバー」を抱えて毎日悶絶してる?管理職が知っておきたい「良いリーダー」になるために必要な5つのこと。

 
平々凡々と過ごしてきた凡人大野は今、組織の中で働いていて、リーダーではありませんがワリとたくさん悩んでいます笑。
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・このまま今の会社で仕事を続けていて未来はあるのか?
・このルールは、何のためにあるのか?
・自分の本当にやりたいことはなんなのか?
・会社が本当に目指しているのは何なのか?
・どうすれば現状を変え、課題を解決できるのか?
・そんなにがんばってまで、これをやる意味がどこにあるのか?

 

くだらないことばっかり考えては、仕事の手が止まってしまいます。
みなさんの中にも、組織の中で働くことで悩んでいる方がいらっしゃるのではないかと思いますが、どうですか?

 

そんな中、気持ちを前向きに変化させ、行動したくなる素晴らしい本に出会いました。
 

 

読むキッカケとなったのはセミナーでこの本の著者である西邑さんに出会ったこと。本は、著者の経験談をまじえて様々な困難な状況への対処方法が語り口調で書かれていて、著者に会って話したことで、直接話を聞いているような不思議な感覚になり俄然吸収力が上がりました。新しい発見!

 

 

西邑さんがマネージメントとは?リーダーとは?を学んだ強烈な経験

 
西邑さんは一番最初に働いていたリクルートでの経験をかわれて、情報システムのITアウトソーシングをしている会社に、「チームマネージメントできる人」「自らリーダーシップを発揮できる人」として転職しました。
 
業務知識はほとんどなかったけれど、地方で立ち上がる大きな仕事の現場での責任者を任され赴任。
様々な問題に直面しながらも日々奮闘している社員は、抜擢されて現場に送り込まれてくる西邑さんに大きな期待を寄せています。すべての問題をリーダーが解決してくれると信じていたのです。

 

ところが西邑さんは、マネージメントスキルとリーダーシップの経験は持っていたものの、その現場で使える業務知識も経験もまったく持っていません。社員たちは期待していた能力を持っていない西邑さんに強烈な失望の眼差しを向けたワケです。
 
うまくいかない仕事、期待されていることができない自分。
そうやって、チームのメンバーも西邑さん自身も、バラバラになっていった。
 
そんな中でリーダーとしてその仕事を成功させた経験が、西邑さんにマネージメントとは?リーダーとは?を深く考えさせ、この1冊の本にまとまったのです。

 

 

リーダーに期待する凡人サラリーマンにも必要な本

 
あー、、、なんか、失望した社員の人たちの気持ちがものすごくよくわかります。
自分が大変な状況にいると、自分以外の何かに過剰な期待をすることですべてを押しつけようとする。これは、どこの組織にもいるぼくのような凡人によくある悪いクセ。
 
要するに「責任論」です。「これがうまくいかなかったのはあの無能なリーダーのせいだ」「自分の責任ではない」と、結果が出る前に怒られないように逃げるための言い訳を探すのです。
 
フッと距離を置いてそんな自分を見てみるとゾッとします。
この状態は後ろ向きで絶対に成長しないパターンです。言い訳しているヒマがあったら未来を見て動けよ!って感じですよね。

 

だから、こんな状況を打開するための方法や考え方やマインドが必要なのは、リーダーに限らずぼくのような凡人サラリーマンが、より良く人生を生きていくためにも必要なものだと読んでいて思いました。

 

 

ここには、今リーダーとして奮闘し悩んでいる人だけではなく、組織で働く悩めるサラリーマンにとって大切なことが書かれています。

 

それでは、「ばらばらメンバー」を抱えて毎日悶絶状態の管理職の方々、そしてこれからチームを引っ張るリーダーになりたいと考えている方々に伝えたいことを、本の内容を紹介しながら感じたことをまじえながら、まとめてみます。

 

 

 

1.いまできることからはじめること

 

はっきり言ってしまえば、この問題に関して私にはできる事なんて何一つありませんでした。
メンバーが「ばらばら」なだけじゃない、自分自身も自分のやるべきことが分からない「ばらばら」な状態です。

 

しかしここにきて、ついに私にもできる仕事がひとつできました。
それは、素直に「謝ること」です。

 

西邑さん自身、謝ることしかできない自分が情けなく感じたそうです。
もっと業務が分かっていれば、システムに詳しければ、、、と。
 
でも、諦めずに「いまできること」を愚直に続けた結果、現状はどんどん良い方向に変わっていたそうです。

 

 

2.自分の中に軸を持つ

 
そして、いまできること、「謝る」という行為を通じて自分の行動や言動や気持ちに軸ができたと書いています。
「状況を改善したい」という気持ちが伝わり、お客さんとの信頼関係、現場で奮闘する社員との信頼関係が生まれ、だんだんとトラブルに参加できるようになったと。
 
そうやって「いま自分にできること」を続けることで、「自分が彼らに何をしてあげられるか?」という想いが強くなる、という気持ちの変化も起こったというのです!これはすごい!

 

たったひとつのできること、「謝る」。そんな誰にでもできるようなことをし続けていく中で、私は名ばかりのリーダーから、事実上のリーダーになることができた気がします。

 

リーダーとして、まずは自分自身が「ばらばら」ではいけない。
自分はどうしたいのか?自分には何ができるのか?を必死になって考え、自分の中に軸を持って行動することは非常に大切なことだと、西邑さんの実体験を読むことで学びました。

 

 

3.矢面に立つこと・共に過ごすこと・小さなことを行うこと

 
これらすべて、こんなリーダーがいたら尊敬してしまうポイントでしょう。
そして、自分自身もこんなリーダーになりたい!という想いが強くなりました。

 

・矢面に立つ
 

メンバーからは「この人は自分のせいじゃなくてもチームの責任をとってくれる」。そんな信頼を得ることができたのではないでしょうか。

 

自分たちのミスなのにリーダーが責任をとって謝る、そんな姿は、メンバー各々に責任感を持たせます。
これ以上リーダーに謝ってもらうのは気が引ける、そんな想いから個々の仕事に対する意識も上がってきます。

 

率先して前に出る姿勢は、必ず伝わります。
こんな上司いたら最高ですよね。

 

 

・共に過ごす
 

たとえ何もできなくてもチームメンバーがトラブルに立ち向かっている時間は必ず共有していました。全くやることがないのに徹夜してただ見守っている、、、。まるで意味のないことのように感じるかもしれませんが、これには大きな意味があります。

 

なんにもできなくても、ただいるだけで印象は変わってきます。
問題だらけのプロジェクトで、毎日辛い思いをして働いているのに「オレ、お前の仕事手伝えないし帰るわー!」なんて言われたら、ムッときますよね。

 

やはり一緒に時間を共有することは大切です。メンバーとの共感やチームワークが生まれていく。嫌われても、頼られていなくても、知識がないと笑われても、共に過ごすことで関係性が変わることもあるのです。

 

 

・小さなことを行う
 

小さなことでも、自分が率先垂範すれば自ずと自信が芽生えてきます。
動いている、何かしようとしている、そのことが自分を支えてくれるだけでなく、周りからもリーダーらしい動きとして捉えられることでしょう。徐々にかもしれませんが自分を認めさせる要因をつくることができるのです。

 

自分のためにも、いまできる小さなことを行うことは超重要であるということ。

 

 

4.「伝わらない」のは自分のせいだと思うこと

 
「アイツの言っていることはよくわからない」とか、「言ったことが伝わらないのはアイツが無能なせい」というように、伝わらないことを他者のせいにしますよね?自分は悪くない。自分に問題はない、と。

 

ですが西邑さんはこう言います。

 

自分が「伝えたこと」と、相手に「伝わったこと」は、必ずしもイコールではありません。自分が「伝えたこと」ではなく、相手に「伝わったこと」がコミュニケーションにおけるすべての結果です。

 

相手がちゃんと理解してくれていなかったら、「伝わった」とは言えないのです。

 

組織で働いている実感として、仕事をしていて何かうまくいかない時は、ほとんどの場合この「意思疎通」の問題が生じています。仕事におけるコミュニケーションはすごく面倒なものであり、ヘタをすると普段の関係にも影響を及ぼすもの。
 
だから、一方的に「伝えた」ということを押しつけて、なるべく早く済ませたくなることだってあります。伝わっていようがいまいがお構いなし。「伝えた」証拠だけはしっかり残して、自分に非がないことを証明するのです。
一番大事なのは伝わったかどうかなのに。

 

でも逆に、事実を歪ませたり、余計な感情・プライドが練り込まれることなく、無理なくムダなくお互い正直に上手に想いを言葉にできれば、ほとんどのことがうまくいく気がしています。

 

意思疎通のコツとして、西邑さんの言葉をまとめると、

 

・「伝わったこと」がコミュニケーションのすべてであると認識する
・人が違うんだから100%理解することなんてできないと認識する
・その上でできる限りお互いの理解の差を生まないように努力する

 

んー。かなり大人な対応ですね、、、こんな意識の高いリーダーになりたい。
でも、自分の軸を作って何が一番大切なのか腹に落とせていれば、感情的にならずに相手を理解しようと努力できるのかもしれません。ぼくにはまだまだ軸と努力が足りませんね、、、

 

 

5.「変えられないものはない」と信じること

 

「変えられないものがある」と思っていると、どうしてもその「変えられないもの」に責任転嫁してしまします。「こうでなくてはならない」「これはこうなっているから仕方がない」そう思っているものをまずは全て疑ってみましょう。

 

できない理由探しを一旦やめて、どうしたらできるようになるかということをひとつでも2つでも試してみたら、結果は大きく変わってくるはずです。

 

会社も、環境も、人も、まずは「変えられないものはない」というスタンスで一旦捉えてみましょう。そうすればいまの自分が立っている場所、置かれている環境、何もかもが自分の責任のもとに自分が選んだものだということが、はっきりと認識できるはずです。

 

組織の中で責任論を唱えはじめる人は、自分がやらないこと・変えないことを正当化する方向へ向かいます。
「わたしは自分の仕事をしっかりこなしている!会社がうまくいかないのは〇〇のせいだ!」
という感じですかね。
 
ぼくが思うにそうやって生き続けて、仕事を辞めて死ぬときに出会う衝撃的な人物は「がっかりするような自分」「変わらない自分」「何にもできない自分」です。誰かや何かの責任にして、やらないことを選択して、最終的に後悔するのは自分なのです。

 

西邑さんの言うように、「何もかもが自分の責任のもとに自分が選んだもの」という意識を持つことは、後ろ向きになってグチグチと行動しない理由を集めるのではなく、前向きに自分にいまできることを行動に変えていく力になります。
 
多くの人がそうやって生きていければ、どんなにハッピーな社会になるでしょうか。
なんだかワクワクしますね。

 

 

まとめ

 
目の前の現状が、エアーズロック並みにでかくて絶対に動かない大岩であると諦めてしまうこともあります。諦めて、うなだれて、仕方がないを連発して、変わらない日常の中で不満を漏らしながら生きていく道を選んでしまいます。

 

本当にそれでいいの?後悔しない?

 

より良いリーダーを目指すこと、変えられないものはないと信じて行動することで、自分が、周囲が変わっていくんだということを西邑さんはこの本の中で実体験をもとに語っているので説得力があります。

 

そして最後にこんな風に締めくくっています。

 

私は、あなたが目指すべき「自由」な状態を手に入れて欲しいと思っています。好きなことを、好きなときに、好きな人たちと、心から楽しく取り組んで欲しい。そのためにはまず、目の前の状況全てを「あなたに必要なこと」と捉えることからはじめて欲しいと思っています。

 

そう捉えることで、全ての状況が改善され、あなた自身がより成長し、周囲の信頼や協力を得られ、あなたにとっても、周囲のメンバーにとっても、明るい未来が開けると信じているからです。

 

自分の人生をより良く変えていくために、いまできることをやる。
それは、周りの大切な人の人生をより良くしていく手助けになるかもしれない。
 
行動する勇気をもらえる、ばらばらメンバーに毎日悶絶している管理職にオススメの1冊です。

 

それではー!

 

ABOUTこの記事をかいた人

東京都北区出身。 これまでの経験と読書遍歴を活かして、現在は動画制作・コミュニティー運営・速読読書会開催・YouTubeチャンネル運営・オンライン講座を通じて、人が自らの才能を発揮し自由に生きるためのサポートをしています。