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ライフネット生命の出口社長が以下のインタビュー記事で強いチーム作りについて話していました。
ベストチーム・オブ・ザ・イヤー:機能不全のチームには「思い」「共感」「コミュニケーション」がない ライフネット生命 出口氏に聞く、最強チームの作り方【後編】 (1/2) – 誠 Biz.ID
強いチームを作るためにはリーダーシップが必要で、それはたった1人のリーダーシップに依存するのではなく、チームメンバー全員がリーダーシップ(参加意欲)を持つことが大切だと、出口さんは言っています。
ここではこの記事を抜粋する形でリーダーに必要な3つの力について書いていきます。
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思い
リーダーシップというのは「強い思い」のこと。それがあることがすべてのスタートである、と。
以下記事より引用です。
リーダーシップはトップに立つ人に必要な「資質」であり、「やりたいことがあるかどうか」という話です。「これだけはやりたい」という強い気持ちに、人はついていくものです。「東北を救いたい」とか「日本の若者の自殺を減らしたい」とか、はっきりとしたやりたいことがある人を、周りの人は応援したくなる。
逆に「思い」のない人はリーダーにはなれません。思いのもとに人が集まり、チームができるわけで、本来であれば思いのないところに人は集まらないからです。思いがないのに人が集まっているのは、何か別の不自然な力学が働いている気がします。
共感
いくら強い思いを持っていても、言葉にしなければ(メンバーには)伝わりませんよね。下手な話し方だと共感は得られず、いつの間にかメンバーが面従腹背になってしまう。本当に強いチームを作るには、強い共感力が必要であり、それがあることでチームは出来上がる。「思い」の次には、「共感」が来るのです。
「強い思い」というリーダーシップのもとに集まったメンバーは、その時点で共感があるはずですが、ここで出口さんが言いたいのは「強い思い」を皆が腹落ちするために言葉にする力として「共感力」が必要だということだと思います。
強い思いのもとに生まれたチームの心を一つにするためは「言語力」「伝える力」つまり「共感力」が必要だということです。
また、出口さんは
「共感」のベースは、やりたいことや思いによるものです。人格力や人間力ではありません。この人物はいい人で大好きだけど、リーダーとしてはイマイチという人もいます。また「給料がもらえるから」とチームに加わったメンバーではいずれ面従腹背になりますよ。強い思いがなければ、チームは成り立ちません。
と言っています。これは私には意外な話でした。
その人を好きでなければ、共感は生まれないと信じていたからです。嫌いな人に協力したり共感したりする気持ちに、私はなれないと思っていたんです。実際に、やりたいことや思いはあるけど、「言うだけでやらない」とか、性格に難がある人に共感が集まっているところをみたことがありません。
でも要は、自分が本当に得たいもののために、いかに自分の感情をコントロールできるか?という話なのかもしれません。
自分が持っている思いとまったく同じ思いをより強く持っている人が嫌いな人だったとしたら、自分はどうするだろう?その人がリーダーとしての資質を備えていて、その人と一緒にやったら学びと成長と気づきに溢れているとしたら、どうするだろうか?と考えていくと、「嫌いだ」という感情さえ取り除けば最高のチームに入れて、得たいものを得ることができるわけですから。
よくよく考えて、どちらを取るかを冷静に選択しなければ、より良い道を歩くことはできないだろうな〜と思いました。
コミュニケーション
思いを成し遂げるための仲間が「共感」でつながったら、次は旅です。いざ旅に出てみると、それは山あり谷ありです。メンバーが病気になったり、悪い局面になって動揺したりする。その時に「大丈夫」とていねいにコミュニケーションを取り、落伍者をなくしていかなければなりません。
この「コミュニケーション力」が3つ目のリーダーシップの素養です。
思いに共感しても、旅を始めればその過程で必ず細かな部分で価値観の衝突があったり、嫌なことだってあるんだけど、お互いを気遣うコミュニケ−ションさえあれば補い合って苦しい道のりを明るく歩いていけるような気がします。これもその通りですよね。
お互いの能力を知り、お互いの能力を引き出しながら、活かしていくためには「コミュニケーション力」がとても重要な気がします。思いと共感は気持ちの部分で何とかなる気がしますが、コミュニケーションは技術が必要ですよね。
リーダーシップは誰のもの?
この3つの素養を兼ね備えたリーダーがいなければチームは強くならないのか?というとそうではないと思います。そのチームの中にそれぞれの能力を持った人がいれば問題ありません。それぞれがその個性を活かして補い合って旅をしていけばいいのだと思います。
つまりチームメンバー全員がリーダーシップを持って行動できれば、チームは強くなる。
だから結局、何かを成し遂げたい!生み出したい!誰かを笑顔にしたい!というような強い思いから、それらに共感する人が集まり、苦難があっても明るく前に向かっていくためにコミュニケーションを深めていく、という流れに間違いはないと思いました。一つでも欠けていれば、それは強いチームにはなれないのです。
あなたの人生の文字盤が見つかることを願っています。
それでは!