子どもついつい批判してしまうときってありませんか?
「お前のそういうところがダメだ!」とか、「そういうクセ、治したほうがいいよ」みたいな。
そう思って口にしているとき、親は頭の中(理屈)では「子どもの良い成長のため」と処理していますが、それは脳がウソをついているのです。
そのときあなたは自分に失望している
以下、アメリカインディアンの教えより引用です。
自分がケチなのに、そのことがわからない人がまわりにいないでしょうか。そして、こういう人に限って、他人のケチなところを強く非難していませんか。同じ理屈で、自分の臆病なところを認めることができずに勇敢なふりをする人は、他人のちょっとした臆病を許せないのです。
心のどこかで自分に失望している人がいるとしましょう。その人も親になります。人情として、自分の子どもに、親である自分がダメだと示したくないのです。すると虚勢を張って自分が立派な人間であるというふりをします。自分がそれほど優れていないということを認められない親、こんな親が子どもに一番批判的なのです。
子どもに批判的な親というのは、どこか自分の中の失望している部分を隠そうとしているようです。その心の葛藤を解消できないから、今目の前の大切な我が子を無意識に批判してしまう。子どもを批判することで、
あたかも自分が優れているように思い込んで心をなだめている
と著者は書いています。解消できなかった葛藤が、無意識に大切な我が子に向けられてしまうというのは恐ろしいことですね。
無意識を意識するようになることの重要性がわかってきます。
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批判によって子どもの自然な成長が止まってしまう
そして、その無意識による批判は、親の頭(理屈)とはまったく正反対の行為なのです。
彼らは子どもが完全でないといって、子どもを批判します。自分に失望している部分があって、それを他人に見抜かれることを、彼らはひどく恐れています。だから自分の子どもにそれを見せつけられると過度に批判してしまうのです。
自分本位な行動から利己主義を昇華し、そして利他主義にめざめる、これが子どもの自然な成長です。ところがそれを待てない親もいます。彼らは情緒的に未成熟なのです。
親はときに、勝手に基準を作ってその子のできること・やれることを無視して、できないことを押し付け、子どものすることを批判するのです。
失望された子どもはどうなるのか
批判された子どもはどうなるのでしょうか。まず、いきすぎた批判で、子どもは自分に失望していきます。するとその子どもは次に、他人を攻撃することで、自分への失望と戦おうとするのです。親と同じように、他人への非難で自分がダメな人間だという思いから目をそらそうとします。他人を非難している限り、自分が弱点のない人間であるような気になっていられるのです。
こうなってしまっては、子どもがどうなっていくのかは想像できますよね。
自分のやることに常に言い訳(屁理屈)をつけながら、誰かのせいにしながら、生きていくことになります。
自分の人生を真っ正面から受け止めて「自分らしく」生きることなどできなくなってしまいます。
私は、子どもには自分らしく人生を歩んでいって欲しい、と切に願います。だけど無意識にその真逆の方向に道を作ってしまって「ここを歩け!」と言っているのかもしれません。
人は無意識に支配されています。
人間の行動の約95%は無意識によるもの。
無意識によって自分と周りの大切な人の人生が決まっていくなら、無意識を意識することの重要性って見えてきます。
無意識を意識するために重要なのが、前回書いた「常に自分自身を頭上15センチから眺める」意識です。
まずは、自分が何を考えて生きているのか、無意識の世界を探ることから。
シンプルでより良い人生はそこから始まると言えます。
あなたの人生の文字盤が見つかることを願っています。
それでは!