会社という組織が生き残っていくために今必要なたった一つのこと

 
組織とは「生物の体の一部をなすもの」とWikipediaには書いてあります。
企業の中の「組織」とは、人々の集合体のことを指すと思います。組織とは、生命体のことを指していて、それが生き残っていくために何が必要かを考えてみます。
 
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photo credit: Joriel “Joz” Jimenez via photopin cc

 

遺伝子の話

おぼろげな記憶ですが、こんな話を聞いたことがあります。
 
現代は遺伝子の研究が進んでいて、その人の遺伝子データを調査することで、今後どんな病気にかかるか?そのタイミングは?とかもわかってしまうらしいです。また、どんなことが得意か?どんな才能があるか?というのもわかってしまうらしい。韓国なんかは、そういうの積極的に取り入れてその人の才能に特化した教育みたいなものをしているそうです。
 
この話については賛否あると思いますが、私は自分の得意分野がわかるというのは素晴らしいことじゃないかと感じます。でも、じゃあ、自分の遺伝子データを調べてそれを知りたいか?と問われると悩んでしまいますね。もちろん自分の子ども達の得意分野についても、知りたいと思いますが遺伝子データから知るっていうのは、直感的に「いや、それはちょっと」って思います。
 
この遺伝子の話では未来予測もあって、人間が何かに特化した活動をどんどんしていくようになることで、思考や免疫のようなものが単一的になり、免疫力が低下して、やがて人類の存続に影響を及ぼすのではないか?ということでした。

 

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ミツバチの話

この本にこんな事が書いてありました。
 

 

アメリカでは、インドや中国の成長によってアーモンドの需要が増え、その結果、アーモンド畑が5キロ四方に広がるような状況になっているそうです。
ところが、ミツバチは3〜4キロぐらいの範囲しか蜜をとらないので、アーモンドの花の蜜ばかりを1週間食べ続けるようになります。単一の蜜ばかり食べたミツバチは、免疫力が低下し、いろいろな蜜を食べたミツバチの寿命が50日のところ、半分の25日になるそうです。

 

 

会社という組織が生き残るために必要なこと

「遺伝子の話」と「ミツバチの話」に共通すること。それは組織が何かに偏って単一の方向性を持ってしまうと、生きていく力が低下してしまう、ということです。
 
工業化と高度成長の波に乗ったままここまでやってこれた会社は、これまでのやり方を変えられずに単一の方向性を持った組織を好んで作ろうとします。教育と一緒で、何か問題があればこれまでのやり方を強化しようとするでしょう。昔は良かったかもしれませんが、単一の方向性を持った会社という組織は免疫力が低下し、めまぐるしい環境変化に耐えられずにやがては生命の危険が迫ってくるような気がしてしまいます。

 

茂木健一郎氏の著書、「すべては脳からはじまる」のまえがきにこんなことが書いてありました。
 

 

今日において、脳を活かして生きる最良の方法は、世界のありふれている多様性を抱きしめること、容易には理解できない他者との出会いを楽しみに待つことではないか。

 

会社という組織が生命体として存続していくことも、問題だらけの現状を楽しく生きていくことも、すべては「多様性を抱きしめる」ことで実現できるのではないかと思うのです。
 
あなたの「人生の文字盤」が見つかることを願っています。
それでは!
 

ABOUTこの記事をかいた人

1980.1.1 東京生まれ YouTubeチャンネル『シンプリィライフ』では、本を参考にしながら無意識の思い込みから自由になる方法をアニメーションで解説しています。本業は古本買取サービス「バリューブックス」のSEOマーケティング担当。