子どものクリエイティビティー(創造性)を維持する「信号」についての考え方

 
無意識に信号の言う通りに動いている人ってたくさんいますよね。
全然車が通ってないのに青になるまで待っていたり、青なら絶対安全とばかりに携帯を見ながら堂々と踏み出していく人。
 
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photo credit: Ian Sane via photopin cc

 

 

私は(歩行者側の立場で)昔から信号を守るのが嫌いでした。
まったく車が通っていないのに、何で信号が青になるまで待たなきゃいけないのか理解ができなかったからです。もっと言えば、たとえ車が通っていたとしても危険が無いのに信号を守る理由がわからなかった。
信号は交通が無茶苦茶にならないように、というのもあると思いますが、私の中では「誰かが死なないためにあるもの」ぐらいに思っていました。だから、誰も死ななければ、事故が起きなければ、信号を守る必要はないだろう、と。

 

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ルールの刷り込み

子どもの頃って、学校や親の教育やその国の文化・生活そのものによって、こういう「なんだかよくわからないけど守らなければいけないルール」を刷り込まれる時期なんじゃないかと思います。これって結構根深いものですよね。大人になるとこの先入観・偏見・固定観念に無意識に固執してしまい、なかなか抜け出すのは難しい。
 
信号の例を一つとっても、そのルールをただ守らなければいけないものだと教え込むことから、ルールは絶対だという刷り込みが始まると私は思います。でも大切なのは、なぜそのルールがあるのか?というバックグラウンドですよね。
それを理解して、本来の目的を達成できるのであれば、既存のルールは絶対守らなくてもいいしより良く変えていってもいいものになります。

 

 

先入観を減らしクリエイティビティーを維持する

私は、自分の子どもには信号(ルール)が絶対ではないという風に教えたいと思っています。しかし学校では、信号(ルール)は絶対だと教えられます。
車がまったく通っていない信号で、私が信号無視をすると、子どもに「とーちゃん!いけないんだ!」って言われます。子どもは純粋です。
 
学校は間違ったことを教えているわけではありません。子どものうちは、信号は無視してもいいものだと教えると、危険な目にあわせてしまうこともあるかもしれません。子どもを守ってくれているのだから、それはそれで感謝しなくてはいけないのだけれど。
 
偏見や先入観はクリエイティビティーとは正反対にあるものだと思います。
だから、子どものクリエイティビティーを失わせないために、(実はそれは親や大人が自らのクリエイティビティーを失わないようにすることなのですが)親や大人がしなければいけないことは、ルールだけを押し付けるのではなくルールを守ることの大切さを教えることと、いざという時はルールは自分が本当に大切だと思うことのためには自己責任という覚悟を持った上で破ったって変えたっていい、ということを教えることだと思っています。
 
それを、言って聞かせるのではなく、体験で学べるような日常の仕掛けが必要だなってつくづく思います。と、口で言うのは簡単ですが、この工夫がなかなか難しい…

 

 

子どもと一緒に生活して、子どもを育てようとすることは、自分が知らないうちに備えていたバイアス(偏見)を自覚し、自分を知る旅なのだと思います。
だから子どもと一緒に遊ぶのは、楽しいんだと思います。
 
まあ、バイアスに気づいたところで、「そういうものだ」って思っていることから抜け出すのってなかなか難しいですが…自分を知ることだけでも素晴らしいことですよね。

 

あなたの「人生の文字盤」が見つかることを願っています。
それでは!
 

ABOUTこの記事をかいた人

1980.1.1 東京生まれ YouTubeチャンネル『シンプリィライフ』では、本を参考にしながら無意識の思い込みから自由になる方法をアニメーションで解説しています。本業は古本買取サービス「バリューブックス」のSEOマーケティング担当。