2017/2/17(金)に長野県松本市のホテルブエナビスタで神田昌典さんの講演会がありました。
いやーすごい人だった。
2月17日の神田昌典2022講演信州に多くの方にご参加いただき、
誠にありがとうございました!寒い長野も神田先生と参加されたみなさんのエネルギーに包まれ、
熱い熱い一夜となりました。懇親会ではみなさん夢を語り合い話しに花が咲いて、帰…
面白そうだったので参加してみたら、面白い話を聞くことができました。
神田さんは「ある方法」を試してみたら、
「アルマクリエイションズ(神田さんの経営している会社)で長い間やりたかったけどずっと進まなかったプロジェクトが終わってしまった」
「これまで残業だらけで辞めてしまう人だらけだったシステム開発会社が、残業ゼロにしたのにプロジェクトがどんどん進むようになった」
「サービスの品質が上がり、残業が劇的に減った」
というのです。
ある方法……気になりませんか?
ピューリッツァー賞受賞者とシニアコンサルタントの言葉
ピューリッツァー賞受賞したTony Kushner(トニー・クシュナー)さんがこんなことを言っていたそうです。
これ以上分けることができない、人間の最小ユニットは、1人ではなく、2人である。
1人だと思うのはフィクションでしかない。
最初、ぼくにはピンとこない話でした。
人間をこれ以上分けることができないところまで分ければ、「1人」だと思うのが当然じゃないかー。
でも、「1人だと思うのはフィクションでしかない」と、映画『ミュンヘン』や『リンカーン』の脚本を書いた作家さんが断言しているというのです。
また、国際労働機関シニアコンサルタントのJoseh Prokopenko(ジョセフ・プロコペンコ)さんは、
ひとりのフルタイム社員よりも、ハーフタイムで働く2人の社員のほうが、総合的に大きな結果を頻繁にあげる
と言っていると話していました。
この話を元に神田さんは、残業ゼロに近づけながらも、プロジェクトを進めて大きな結果を出す「ある方法」について話始めました。
残業だらけ!なシステム開発会社が瞬く間に残業ゼロの会社に
システム開発会社といえば、納期直前になると間にあわせるために徹夜が当たり前で、納品してもクライアントからはクレームの嵐。
とてもじゃないけど追いつかない…残業しないで帰るなんて考えられない……
という光景がイメージされます。
でも、神田さんが例に挙げたそのシステム開発会社は、その「ある手法」を取り入れたことで、残業ゼロになったのだそうです。
その「ある手法」とは、なんと驚き。
会社で使えるパソコンを2人で1台にした
のだそうです。
「何をバカげたことを…」と思いませんでしたか?
思いましたよね!普通に考えたら、1人1台使えないと、作業効率が悪くなると思いませんかー!?
ところがところが、そのシステム開発会社は、社員に2人組のユニットを組ませ、会社で使えるパソコンを2人で1台にしたことで、残業ゼロにした上に出てくる成果も大きくなったということでした。
神田さんが経営するアルマクリエイションズで試してみた話
神田さんは試しにアルマクリエイションズでもユニット制での組織作りに変えてみたそうなんです。
すると、長い間やりたいやりたいと言っていたけど後回しになってできなかったプロジェクトが、サクサク進むようになったのだそうです。
病院でも残業が減ってサービスが向上した
長崎の病院では、「パートナーシップナーシングプログラム」という2人の看護師がペアを組んで1人の患者さんを担当するというプログラムを実施したところ、効率も品質も上がり、残業が減ったのだとか。
1人ではなく2人で一緒に仕事をするって、単純に考えたら働く人全体で考えると仕事時間が半分になるってイメージですが、逆に残業が減る、ゼロになる、効率が上がるってどういうことなのでしょうか?
1人よりも2人で
でもよくよく振り返ってみると、ぼくは結構人とペアで仕事をすることが多かったなぁと思い出しました。
以前働いていた職場では、知識や経験では上の相手と一緒に仕事をするときでも、自分はあまり役に立たないかと思いきや、「お前がいたから仕事がはかどった」とか、「考えが整理できてスッキリしたしはかどった」とか、
今働いている会社でも、自分にはまだ全然わからないことだらけで直接何かをすることができなくても、「相談相手がいる方が仕事がはかどる」「なんだかいつもよりスムーズに進んでいて逆に不安になる(笑)」的なこととか、
そんなことを言われることが多かった気がします。
でもぼく自身は、具体的にはあまり役に立っている気はしていない……
ここで、自分の経験と神田さんのお話を合わせてみると、これってもしかしてもしかしたら、「人間の最小ユニットは2人である」ということなのかもしれない…と妙に腹落ちしたんです。
人間の最小ユニットは2人である
クシュナーさんとプロコペンコさんの言葉に戻ってみましょう。
人間の最小ユニットは2人である
ハーフタイムで働く2人の社員のほうが、総合的に大きな結果を頻繁にあげる
そして、
●システム開発会社が2人ユニットを組ませてパソコンを2人に1台にした
●アルマクリエイションズでユニット制を取り入れて組織を作ったら長年頓挫していたプロジェクトが進んだ
●長崎の病院がパートナーシップナーシングプログラムを導入して残業を減らし、サービス品質向上に成功した
いやこれは、ひょっとするとひょっとするかもしれないですね。
まとめ:常識にとらわれるな
常識で考えれば、2人で1つの仕事に取り組むなんて非効率です。
でも、結果を出している会社が出てきている。
1人の視点、1人のメンタル、1人のモチベーション、1人の孤独。
2人の視点、2人のメンタル、2人のモチベーション、2人の孤独。
「人間の最小ユニットは2人である」という言葉には、残業をゼロにしながら効率と品質を上げる、会社も社員もクライアントもハッピーになれる可能性を秘めていると思います。
実験してみましょう。
それではー!