別れの話ばっかりですみませんね!笑
でもちょっと思い出したことがありまして。
2016/3/31で約11年働いた会社を辞めたのですが、過去の思い出を回想しながら文章を起こしている時に、昔お世話になった上司のことを思い出したんです。その人は今から約3年前(2013年頃)に他界されました。
思い出
明るくて、楽しくて、一緒にいると癒される上司でした。
部下を時に厳しく指導しつつ、部下を守ることにも力を使う、素晴らしい方だったんです。
先輩だろうが後輩だろうが、上司だろうが部下だろうが、分けへだてなく接することができる、組織の中では珍しい人種だったんじゃないかと思います。
ぼくはすごく面白がられていて笑、結構かまってもらいました。
当時働いていたのは全国に機械の据付けにいって操作指導をしてくる部署で、彼が日程を作る人、ぼくは据付けに行く人。ある時、青森県の大間岬にある会社へ出張に行く仕事が舞い込んできて、彼は面白がってぼくを行かせてくれたんです。
大間岬。マグロで有名なところです。
八戸まで新幹線で、駅からレンタカーで約3時間掛かる場所。
着いたら小屋に案内されて、軒先に何やら獣らしきものが吊り下がっている…
「これは何ですか?」と聞くと、
「昨日獲ったタヌキだ」と。
そのおじさんはちょっと前まで漁師で、言葉もなまりがあってすぐには理解できない。
それでも一生懸命聞いてきてくれるので、こちらも一生懸命操作を教えました。
帰る前の夜は、大間のマグロをご馳走してくれたんです。
何と幸せなことでしょうか!本物は赤身が一番美味しいのだと知りました。
ホヤも食べたのですが、食べなきゃよかったと今でも後悔しています。
と…余計な話が長くなりましたが、そういう素敵な経験をくれた上司でした。
彼に誓ったこと
告別式の時、今まで元気で笑っている姿しか見たことなかった彼が、微動だにせず横になっていた姿を見て、信じられない現実に思わず涙が出ました。「人間の命は何て儚いのだろうか」と。
その時、「毎日を一生懸命生きなきゃいけない」と心に誓った記憶があります。
それを忘れていたことに、過去を回想しながら思い出しました。
これから毎日一生懸命生きる
大切なことを思い出させてくれた彼に「挨拶しなければ」という衝動に駆られ、会社を辞めた翌日すぐにお墓参りに行ってきました。
タバコが好きだったので、タバコをお供えしました。喜んでくれただろうか…
「毎日を一生懸命生きる」ことは、当たり前の日常にはまってしまうと意識できないことです。
でも、こういう「別れ」があると、人間の命の儚さとともに思い出され、力をくれます。
別れにはとてつもない力がある。そう思います。
まとめ
人間、本当にいつ死ぬかわかりません。
当たり前の日常にはまり込むと、そんな当たり前のことすら忘れてしまいます。
だから、例えば「誰かに嫌われたらどうしよう」とか、「立場があるしな…」とかいうことにとらわれて、瞬間瞬間を素直に直感的に生きられないのはもったいないし、不本意ながら亡くなっていった方々に失礼なのではないかとさえ思ってしまいます。
あなたが何気なく生きた今日は、あの人が生きたくても生きられなかった明日
今日も一生懸命生きよう。
それではー!