「バターごはんはカラダに悪いからやめなさい!」
小さいころお母さんやおばあちゃんにそうやって言われて育った記憶がある。
それでも美味しいからついつい食べてしまう。
でもひとつひとつじっくり考えていったら「バターごはんはカラダに悪い」は勘違いなんだとわかった。
なんでも偏って食べすぎるのは良くないという前提はあるけれど。
適度な「バターごはん」なら、カラダにいいと信じれるようになった。
「バターごはんはダメ」と言うお母さんはたくさんの勘違いをしている
不思議に思ったことはないか?
食パンにはバターの代用品であるマーガリンがぬられ、朝の食卓に平気な顔して並んでいる。
それを学校に遅刻するかしないかの瀬戸際で、急いでパクパクと食べていてもお母さんは何も言わない。
でも夕飯のときに「バターごはんを食べたい」と言えば、何かとやかましく言われる。
食パンはよくて、ごはんは悪い。
「何が違うねん!」と、ぼくは声を大にする。
なんだかもういろいろと、メチャクチャになっているのだ。
ひとつひとつ整理していこう。
まず、マーガリンは超カラダに悪い
『世界のエグゼクティブを変えた超一流の食事術』にはこう書かれている。
では、「悪いアブラ」とはいったいどんなアブラなのか。筆頭に挙げられるのが、先に少し触れた「トランス脂肪酸」です。
トランス脂肪酸には細胞を攻撃する毒性があって、体の中でその毒が代謝されて消えるのに240日かかります。また、トランス脂肪酸の毒にさらされると、細胞膜が硬くなり、がんや動脈硬化、心臓病などさまざまな病気を起こします。
トランス脂肪酸が生じる主な条件としては、次のような場合があります。
①液体のアブラ(植物油など)に水素を添加して硬化させ、固形にする場合
②液体のアブラ(植物油など)を高温で揚げたり、炒めたりする場合①のケースに該当する例が、マーガリンとショートニングです。これらはバターや生クリームの代用品として植物油を加工してつくられたもので、言ってみれば植物油からつくる”バターの偽物”です。
アメリカでは2015年に食品医薬品局というところが食品に含まれるトランス脂肪酸を3年以内にすべて禁止する処置に踏み切ったそうだ。
マーガリンは、食パンにぬろうが、ごはんにのせようが、カラダに悪いんだ。
だから朝、用意されたものをただ胃の中に流し込むのではなく、「毎日なにが食パンにぬられているのか?」ちゃんと調べた方がいい。
ここで言っておくと、お母さんはまったく悪くない。
自分の人生は自分でしか責任を持てないからだ。
そして、あなたのカラダはあなたが食べたもので作られている。
自分のカラダのことは自分で管理する、つまり自分のカラダの中に入れるものは自分で管理しなければならない。
まずは「自分はなにをカラダに入れているのか」を知るんだ。
「食パンなら良い、ごはんはダメ」の意味が分からない
よし、マーガリンがカラダの中に侵入するのを阻止できたとしよう。
次にくるのが、「食パンにはバターをぬって食べてもいいけど、バターごはんはカラダに悪いからダメ」という神話だ。
どこでどうなってそうなったのか、ぼくには解明できない。
でも、この常識は根強い。
常識、当たり前とは恐ろしいものだ。
ここでいったん、バターを抜きにして考えてみよう。
ぼくは、どちらかというと食パンの方がカラダに悪影響があると思っている。
食パンは小麦でできており、小麦アレルギー・グルテンアレルギーの人には世の中にはけっこういるようだ。
それに、小麦には「カビ毒」が含まれている可能性が高いと言われているし、グルテンは消化が悪く長時間胃の中に停滞し続けるらしい。
血糖値も瞬間的にけっこう上がるし、小麦には中毒性もあるから食べすぎてしまう。
一方、ごはん=白米にもアレルギーはある。
でも、米アレルギーの人は聞いたことがない。(すみません、データは無いので感覚的になってしまっています。いらっしゃったら教えてください!)
それに、精米した白米には「カビ毒」が含まれている可能性は低い。
血糖値の上昇は小麦と同じくらいだと思うけれど、消化は小麦よりもいい。
だから、「食パンにはバターをぬって食べてもいいけど、バターごはんはカラダに悪いからダメ」はぼくには全然理解できない。
「食パンがいいならごはんもいい」はずだし、むしろ「食パンはダメだけどごはんはいい」なんじゃないかと思えてくる。
唯一の心配は「醤油のかけ過ぎ」だ
「食パンにバターをぬって食べる」にはなくて、「バターごはん」にはある懸念。
それは「バターごはんには醤油がかかせない」ところだ。
醤油をかけ過ぎて、塩分過多になることは、唯一「食パンにバター」よりも心配なことだ。
ここまで書いてきたようなことを考えて、これについて心配しているお母さんやおばあちゃんなら、キミは恵まれている!
醤油のかけ過ぎにだけは気をつけてバターごはんを楽しもう。
いいバター=グラスフェッドバターはカラダにいい
マーガリンが超カラダに悪いことはわかった。
じゃあバターはいいのか?
実はバターにも種類があるんだ。
大きく分けて、穀物を与えられて育った「グレインフェッド牛」のバターと、牧草だけを食べて育った「グラスフェッド牛」のバター、2種類がある。
そして、グラスフェッド牛の乳からつくった「グラスフェッドバター」は超カラダにいい。
『世界のエグゼクティブを変えた超一流の食事術』にはこうある。
動物から取れるバターやラード、脂身は「飽和脂肪酸」なので、トランス脂肪酸に変質する恐れはない。
グレインフェッドバターは、マーガリンのようにトランス脂肪酸に変質する恐れはないから、断然いい。
だけど、グレインフェッドバターにもちょっと気をつけたい。
従来は牧草しか食べない牛に、早く成長させたい人間が無理くり穀物や肉骨粉を与えた牛からとれたのがグレインフェッドバター。
カビ毒が含まれた穀物を食べ、不自然に成長した牛の体内には濃縮されたカビ毒が保持される。
濃縮されたカビ毒が乳と一緒に出る。
そしてその牛乳を濃縮してつくられるのがバターだ。
グレインフェッドバターはマーガリンよりも断然いいけど、「いいバター」とは言えない。
グレインフェッドバターよりも断然いいのが「グラスフェッドバター」だ。
以下も『世界のエグゼクティブを変えた超一流の食事術』からの引用。
草を食べて育った(グラスフェッド)動物の乳や脂肪は、人間が消費するのに理想的なオメガ6とオメガ3のバランスになっています。
また、こうしたアブラにわずかに含まれる天然のトランス脂肪酸には、人工的につくられた悪魔のトランス脂肪酸とは正反対に、「ファットバーニング」を助けたり、がんを抑えたりする良い働きがあります。
さらに、タンパク質、ミネラル、抗酸化物質が理想的なバランスで含まれており、脂肪に溶ける微量栄養素も存在するなど、いいことずくめなのです。
このように、グラスフェッドの牛の脂身や牛乳、そこからつくるバターやチーズは非常に「良いアブラ」です。
ということなのだ。
大野流!バターごはんのつくりかた
変な常識を引きずって生きていると、苦しくないか?
「カラダに悪いんだよなぁ…」とセルフトークしながら食べるのはココロに悪いので、つまりカラダにも悪い。
悪いと思うことを悪いと思いながらすることほど悪いことはない。
だからまずは「マーガリンとバターの違い」や「食パンにバターは良くてバターごはんはダメ」の神話について知ってもらった。
そして、バターごはんの美味しさを心の底から味わうために、バターごはんに使うバターは「グラスフェッドバター」にするのがいいということもわかってもらえたと思う。
良質でコストパフォーマンスのいいグラスフェッドバターを手に入れたいなら、以下を参考にしてほしい。
<参考記事>一番安くて高品質な最強のグラスフェッドバターをご紹介します。| シンプリーライフ
ではここで、大野流「グラスフェッドバターごはん」のつくりかたを紹介します。
まず、羽釜でごはんを炊きます。
ウチの羽釜はこちらで買いました。→ studio482 ごはん道具
次にグラスフェッドバターひとかけらと、だし醤油を用意します。
グラスフェッドバターはこちらを使っています。→ 業務用5kg フォンテラ社グラスフェッドバター
だし醤油はこれ。→ キッコーマン いつでも新鮮 旨み広がるだししょうゆ 330ml
必要な材料はたったこれだけ。
では、つくっていきます。
まず、羽釜で炊いたごはんを、茶碗によそいます。
グラスフェッドバターをごはんにのせます。
だし醤油を回しかけます。
まぜます。
完成。
簡単で、超うまいよ。
まとめ
ポイントは6つありました。おさらいします。
①バターとマーガリンはまったく違う
②マーガリンはマジでカラダに悪い
③「食パンはいい、白米はダメ」の意味が分からない
④バターにもグレインフェッドとグラスフェッドの2種類がある
⑤醤油のかけ過ぎには注意
⑥どんなにカラダにいいものでも、偏って食べすぎるのは良くない
子どものころ、親父がよく食べていたバターごはん。
美味しそうで、食べたくて、1度真似してみたらやみつきになった。
でも、ぼくの中には「バターごはん、不健康」という先入観が最近まであった。
たぶん、母親かおばあちゃんから「やめなさい」と言われていたのだと思う。
子どものころにしみ込んだ当たり前や常識は、力強く根強く無意識の中に残っている。
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誤解のないように書いておくと、母親やおばあちゃんが悪いと言いたいわけではなく、常識に囚われずに自分で考えることが大事だとわかった、ということを伝えたかった。
「バターごはん」はカラダに悪いというのは、ある意味正解であり、ある意味間違い。
マルっと「バターごはん」をくくってしまっては、「いい」か「悪い」かの2極対立しか道はないけれど。
「当たり前」「常識」と思っていることを、ひとつひとつ分解して良く考えてみると、対立以外の道が見えてきて、「生きにくさを生んでいる鎖」みたいなものがほどけていく。
とにかく、自分の中にある「バターごはん」はカラダに悪いという、先入観を解消したい一心でした!
「大好きなのに、気持ちよくない…」という呪縛に苦しんでいる人が、少しでも早く解放されることを願っています!
<参考にした本>
それではー!