【要約TED】ケン・ロビンソン「学校教育は創造性を殺してしまっている」

 
2013-04-13_1309
 
去年書いた投稿にリトライ。
前回に引き続きTED Talks より。
 
TED2006のケン・ロビンソンさんという教育学者のプレゼンを観ました。これも非常に感銘を受けたのでみなさんにご共有。子育て・教育に興味のある方は是非見てみてください。

 

Ken Robinson says schools kill creativity.
学校教育は創造性を殺してしまっている

 




 

ケン・ロビンソンさんはプレゼンテーションをジョークをまじえて聞き手を引きつけながら自分の伝えたいことを伝える素晴らしいプレゼンをしており、引きつけられる魅力がありました。
 
彼のプレゼンで一番印象的だったコトバは「子供は皆、才能を持っていて、才能が開花しない子は大人に潰されている」ということ。
 
彼のプレゼンを私なりにまとめてみます。

 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
 
これまでの世の中は、人と違う「個性」を持った子供には居心地が悪いものだった。平凡で「皆と同じ」を好み、言われたことをウマくこなせる人間を作る、そんな教育を続けてきた。失敗や批判を恐れ、皆と違うことをすることを恐れるように育てられる。そして生まれ持っていた、躊躇せず失敗を恐れない「大胆さ」を大人になるまでにはほとんど失う。
失敗を恐れていたらなにも生み出せないのに・・・
 
時代の流れもあった。
「教育とは学力をつけること」という考えで、それは産業化の産物である。学校では実用的な科目が重要視され、仕事につながらないものはやんわりと否定された。
 
学力=知性という世間的な見方は公教育が大学受験のためだけのものになっているからで、そのせいで創造性に富んだ多くの人が、自分は落ちこぼれだと感じてしまう。
 
そうつまり、

「学校教育が、創造性を殺した」

 
のだ。
 
(最後の方にジリアン・リンさんという人を例にした話。)
彼女は落ち着きがなく、学習障害だと思われ母親に連れられて専門家のところへ。
専門家はすぐに彼女が病気ではなく、「ダンサーだ」ということに気づいた。
今では彼女は「キャッツ」「オペラ座の怪人」の振付けをするなど、活躍をしている。
もしあの時「病気」ということで片付けられていたら・・・彼女の創造性と「未来」は潰されていた。
この話をきっかけに、ケン・ロビンソンさんはある1冊の本を書こうと思ったそうだ。
 
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 

 

私はこのプレゼンを観て、創造性を殺しているのは学校教育だけではないのでは?と思いました。
我々親・大人も型にはまった考え方や偏見を「常識」として子供に押し付け、教えている・育てているような気になっている。
親がそんなんじゃ、子供が本来持っている才能を引き出してやることなどできるわけない。
 
1人1人に「個性」がある。「個性」は悪ではなく、「宝」だと最近強く思います。
自分らしく生きることを自分自身が認められるように。そして「個性」を自分の宝物だと思えるように。
まずは、かけがえのないその「個性」を見つけて、認めることから始まるのだと思います。
 
それが親・大人の1番大事な役目です。
強い決意を心に刻むことができた素晴らしいプレゼンでした。
 
最後にケン・ロビンソンさんのコトバ。

 

創造力を活かさなければ明るい未来を築くことはできない。大事なのは個々の才能を尊重し子供たちに期待すること。 地球の未来を担う子供たちに偏りのない教育を。 彼らをサポートするのが我々の役目だ。

 

これは、自分自身の個性を見つめ直すキッカケにもなります。
個性の大切さを感じなければ、子どもの個性も大切にできない。
もしかしたら、一番最初にやるべきことは自分自身を見つめ直し、個性の大切さをかみしめることかもしれませんね。
 
それでは!

 

プレゼンの中で話していた本はこれ。
子育て中の方は一読の価値ありです。

 

ABOUTこの記事をかいた人

東京都北区出身。 これまでの経験と読書遍歴を活かして、現在は動画制作・コミュニティー運営・速読読書会開催・YouTubeチャンネル運営・オンライン講座を通じて、人が自らの才能を発揮し自由に生きるためのサポートをしています。