理屈じゃねえんだよ!という人間らしい感情を大切にして生きたいと思うワケ

 
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photo credit: PeterThoeny via photopin cc

 

この前「若者たち」とかいう妻夫木聡が主役の、ひとつ屋根の下みたいな暑苦しい家族ドラマ(ちなみに私はひとつ屋根の下ファンです)の最終回をたまたま見て、ストーリーが全然分からないのに泣いてしまいました笑。そこで長男役の妻夫木聡が言ってた「理屈じゃねえんだよ!」ってセリフが脳みそにこびりついて離れません。

 

若者たち2014 – フジテレビ

 

日本のサラリーマンの習性

サラリーマンとして会社組織で仕事をしていると、理屈で物事を考え、理屈で説明し、理屈を周囲の人に納得してもらうことでやっと前に進めるというのがセオリーではないかと思えてきます。普通に考えても頭で考えて納得できることは、「なるほどねー」となって説得力がある。相手にうまく伝える力を持っている人というのはそれだけでリスペクト。

 

論理的思考力と伝える力は、組織の中で人を動かすための強い武器になります。強い理屈を持っている人が議論・討論に勝ち残り、その人の意見がみんなの意見として通るのです。

 

と、思っていたんですが、最近はどうも違うような気がしてきました。
だって、声の大きい人や権力のある人の言動や行動は、全然論理的じゃなくても、ほとんどの人が納得していなくても通ってしまうことがあるのです。論理的に正論を突きつけても、まったく相手には響かずによくわからない理由で物事が決定されることもある。(日本の会社だけ?)

 

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理屈は納得してもらうためのテクニック

人も組織も、それまで培ってきた習慣や価値観によって無意識に行動や態度が決定していきます。
いくら論理的に物事を考えていると思っていても、人は他者によって影響を受けながら習慣や価値観を培い、それを元に行動し、人に影響され、うまく説明できない「なにか」に心を動かされ、とにかく前へ前へと進んでいくのです。

 

つまり「理屈じゃねえんだよ!」ってことです。
習慣や価値観が培われてきたプロセスを、論理的に筋道を立てて正確に説明するのは不可能だと思いますし、感動とか情熱によって心が動き、行動に変わるプロセスも、その感情がなぜ・どこから芽生えてくるのかという根源の部分から説明するのは難しいと思うのです。

 

結局は、理屈じゃない感情的な部分から始まって、それを正当化したり他者に押し付けたりするために後付けで理屈をこねくり回しているだけ。

 

それが上手いか下手かで、納得してもらえるか?共感をもらえるか?つまり人の心を動かせるか?に影響するのだと思います。でもそれはほんの少しの影響しか与えない気がします。

 

 

理屈じゃねえんだよ!

でも、若者たちの妻夫木聡のように、不器用で説明が下手で「理屈じゃねえんだよ!」って言って理屈を使わずに感情だけで通して、相手の心を動かす人もいるんです。あっつい、あっつくるしい想いとか情熱によって、誰かの心は揺さぶられるのです。

 

私が普段理屈をこねくり回して小競り合いをする世界にいるせいで、真っすぐにぶつかって気持ちを伝える姿をみて、なんだかちょっと感動してしまったようです。

 

人間は理屈じゃない部分で生きています。
会社組織の中も同じで、ワクワクするから、あの人がいるから、完璧に仕上げたいから、よくわからんけど燃える!みたいな理屈じゃないうまく説明できない感情で動く時の方が、エネルギーは大きく持続する気がします。

 

 

まとめ

理屈をこねるその前に、自分自身の感情と向き合って理屈じゃない部分を確認すること。
そうすれば、自分の課題と他者の課題を分離して、相手に自分を押し付けずに、迷いなく行動ができるはず。

 

あなたの人生の文字盤が見つかることを願っています。
それでは!
 

ABOUTこの記事をかいた人

東京都北区出身。 これまでの経験と読書遍歴を活かして、現在は動画制作・コミュニティー運営・速読読書会開催・YouTubeチャンネル運営・オンライン講座を通じて、人が自らの才能を発揮し自由に生きるためのサポートをしています。