今付き合っている人がいたり、結婚相手がいる人も、過去に他の恋人や結婚相手がいた経験のある人は少なくないのではないかと思います。
「タラレバなんて意味がないよ」と思うかもしれませんが、昔の恋人や結婚相手と、今の相手とで、あなたの状態はどう変わったのか?を振り返ってみることで、今現在目の前で繰り広げられている人間関係をより良くするために有効な教訓が得られる、ということが自分の経験からわかりました。
相手が「今」喜ぶために行動している
大学時代、ぼくが一方的に恋をしていた大好きだった人がいました。
その人にはフラれてもフラれても、2年間に渡って何度も果敢にアタックし続けました。笑
その頃は若かったからか、先のことなどまったく考えておらず、その人が「今」喜ぶことに全力を注ぎました。
友達と伊那市(長野県の南の方にある)に出かけた時に、美味しそうなフルーツをもらい、その人に今食べてもらいたいと思い、伊那市に泊まる予定だったのに夜中に車で1,2時間かけて上田まで帰り、その人にフルーツを届けたり。
飲み会に呼ばれれば、急な話でも絶対に行っていたし。
無理をしてでも、予定が狂っても、生活が乱れても、「その人が今望んでいそうなこと」に瞬時に反応する自分でいました。
彼女が「今」喜ぶかもしれないと思ったら、自分のことなど捨てて行動することができた。
そのときは、譲れないことなどありませんでした。
相手が「今」不機嫌にならないために行動している
ぼくは大学時代に付き合っていた彼女と22歳のときに結婚したのですが、ただただ、結婚相手に「今」嫌われないように、不機嫌にさせないように心がけていました。
ぼくが勤めている会社で、女性が参加する飲み会に行くこともたまにはありました。
ぼくの結婚相手は、ぼくが女性と飲み会でお酒を飲むことが嫌だった人で、その事実を知るとものすごい不機嫌になる人でした。
ぼく的には、飲み会に参加している女性とどうこうなろうなどとつゆとも考えていません。
でも、飲み会の状況を言えば不機嫌になるし、いろいろ疑われるし、最悪の場合はケンカになったりもしました。
結果、「悪いことは何にもないんだし、不機嫌にさせるのもよくないし、これからは言わないようにしよう」ということで、結婚相手の「今」の機嫌だけを考えて正直に言わなくなっていったのです。
結婚相手の「今」の不機嫌を回避するためなら、何をしてもいいと思っていたのでしょう。
そもそも自分が何を大切にすべきなのかがわかりませんでした。
「今」目の前の人間関係を保つために対処している
恋をしていた人や結婚相手との関係はすべて、これまでの人間関係を極端に表現しているものだと気づきました。
たとえば権力のある人に「今」気に入られるために良い顔をしたり。
会議や話し合いで、その場の空気が「今」殺伐としているのが耐えられず、取りつくろってごまかす役を勝手に買って出て良い人ぶったり。
人から嫌われるのがイヤで、自分の都合を後回しにして我慢したり……
「今」目の前の相手が喜ぶため。
「今」目の前の相手が不機嫌にならないため。
そのために、自分を犠牲にしたり、良い顔したり、心の中にあるものを言葉にせずにうしろめたさをため込んだりしています。
恋人・結婚相手との関係から得られる教訓
好きになった恋人、深く付き合った結婚相手との関係は、自分の人間関係に対する考え方を極端に表現してくれます。
「今」を取りつくろうため、「今」嫌われないため、行動する。
そのためには、今の自分を犠牲にしてもいいし、今を取り繕うことができればいい。
でも無理は必ずたまり、いつか吹き出します。
それでは、長い間に渡って目の前の人との良好な人間関係を継続していくことはできません。
「未来においてその人とどんな関係でいたいのか?」を想像することができれば、「今」の対応は自然と変わっていくのではないかと思います。
まとめ
相手との「長きに渡る良い関係性」について考えれば、自分を犠牲にせず、取り繕わず、その上で思いやりを持って相手に接することが大切だという考えに至ります。
自分に無理のない状態で、相手に対して思いやりを伝えようとすればいいのです。
感情的になるのではなく、冷静に未来を見据えて「今」の行動を決める。
「今」だけの関係を大切にするのではなく、「今」を大切に生きる。
それで続かない関係なら、将来に渡って大した関係にはなれませんよね。
「これまではどうで、これからはどうありたいか?」
いままでの恋人や結婚相手との関係や、自分のしていた行動を振り返り、教訓を得ることが、これからの人間関係をより良くするためにとるべき行動を示してくれると思います。
それではー!