昨年の4月くらいに本気で今の会社を辞めようと思ってから、もう丸1年経ちました。
まだ私はのうのうと同じ会社でサラリーマン生活をしています。
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理想は、会社と従業員がお互いに期待をし合って、感動し合いながら、世の中の多くの人の役に立つ「仕事」を継続して生きていくことだと思います。1度は諦めて辞めようと思いましたが、あるキッカケでもう1度だけ頑張ってみよう、と思い今の会社で働いています。
辞めようと思っていた当時、「もうど〜でもいいや」って思って、ダークサイドに心を落としていたときに、そういう偏った視点で「なんのために利益を出して継続していかなきゃいけないのか?」とか考えたり、「会社はなぜ存在するのか?」ということを考えたりもしました。
そのとき考えたことと、今思うことをつなぎ合わせてみたいと思います。
ちょっと長文になってしまいましたが、よければお付き合いくださいm(_ _)m
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会社は何のために利益を出していくのか?
従業員が思う大切にして欲しいことと、会社が大切にしたいことというのは、おそらく
「顧客満足」「従業員満足」「社会貢献」「株主満足」
かな、と。そして、会社はこれらを実現するために利益を創出していく存在だという考えにまとまりました。
「顧客満足」
顧客満足とは、継続して顧客に満足を感じてもらうことであり、例えば「お客様の喜ぶ顔が見たい!それがすべてです!」的に低価格でモノやサービスを売ることは、それに見合う低コストが実現されていなければ「継続」は不可能です。瞬間的な顧客満足は得れても、利益が出ていなければ長くは続かない。だからそれってまやかしの顧客満足で、本当の意味での顧客満足ではないと思います。
お客さんはモノやサービスが良ければそれに見合う価格で買うでしょうし、低価格でしか買う気にならないのは大したモノではないかもしれませんしね。
つまり「顧客満足」のためには利益は絶対に必要ってことです。
「従業員満足」
従業員満足について考えると、それを形作るのは「雇用を継続して守る」「給料を払う」「面白い仕事ができる」「やりがいがある」「個人の成長に貢献する」というところでしょうか。何を大切にするか、どうありたいか、というのは会社の方針や考え方による部分かもしれません。
ですが、上に挙げたすべてのことは利益が出てなければできないことです。逆に言えば優先順位や考え方によりますが、利益が出ていれば実現可能なこと。
利益が出ていれば、雇用や給料はもちろん、挑戦的な仕事を与えてもらうことでやりがいを感じたり、個人の成長を考えた制度も積極的に考えられるかもしれません。
つまり「従業員満足」のためには利益は絶対に必要ってことです。
「社会貢献」
法人税を支払うことは、会社の大きな大きな社会貢献であると思います。それによって国が豊かになり、インフラが整ったり教育や医療や老後のことが整備されたりして、人の生活も豊かになる。また、雇用を生み出すことも社会貢献の一つだし、リサイクルやボランティア、地域貢献などもそうですよね。
でも、これらはよっぽど余裕のある会社でなければ考えることすらしないでしょう。どんなにやりたい想いがあっても、背に腹は変えられませんよ。それは会社だけじゃなく、家庭でもそうでしょう。
つまり「社会貢献」のためには利益は絶対に必要ってことです。
「株主満足」
会社は、株主満足主義だと思います。会社を運営に影響を与え、存続を大きく揺るがす直接の関係者ですからね。でもその視点の置き方が大事で、「株主を満足させる」ことだけを重要視すると、単なる株主のご機嫌取りに走ってしまい、大切なことを見失ってしまう気がします。
ここでは物事が起こる順番が大切で、
長期的に利益を出してきた
→手元に十分なお金がある
→高い配当を支払える
→株主を満足させられる
という、結果に結びつくプロセスに着目すべきだと思います。
つまり「株主満足」のためには利益が絶対に必要ってことです。
会社はなぜ存在するのか?
継続して利益を出していく必要性について、考えを深めたら納得できました。
整理してみると、上に書いたような会社のすべての活動は、誰かの満足とか、物質や気持ちを通じて誰かの心を豊かにすることにつながっています。
だけど、それらだけではなんだかしっくりこないというか、なんかモヤモヤが残ってしまいます。上に書いたことがすべて実現できれば、会社は必要ないのか?もしくは、それらを欠いている利己的な会社は必要がないのか?世の中には労働環境や条件が厳しい会社もいっぱいあるし、きっと従業員が満足していない会社だってたくさんあれば、儲かっていない会社もある。
でもそれでも会社は必要なのか?
なぜ会社は存在するんでしょうか?
これは、私なりの勝手な解釈ですが、会社は、
「人と人がつながるためにある」
のだと思っています。
その時代にその場でその人達が集まって、一緒に目標に向かって仕事をすることって、なんかそれだけでものすごい意味のあることなんじゃないかと思います。色んな考え方の人がいますよね。全然想いの通じない人もいれば、何考えてるかわからない人もいて、やる気のない人もいれば、どこにそんなエネルギーがあるのか理解できないくらい仕事を頑張る人、やたらと暑苦しく自分の持っている情熱を燃やして仕事に取り組む人、などなど、、、
そんな多様な人達が、なんだかよくわからない偶然が重なって、同じ会社で、同じモノやサービスの価値を上げながら、お互いが影響し合って、1つの目標に向かって仕事をするって、奇跡的なことです。
そのために会社は大小無数に世界中に存在していて、存在し続ける意味がある、と私は思います。
偶然が生む人と人とのつながりって、考えて作ることはできませんよね。
会社が生まれたのは、誰かの想いからだし、会社を育てるのも存在しつづけるのも人の想い。
人の想いが偶然の奇跡的なつながりを生んでいるって考えると、先人の想いに触れることって大事だと思うし、今目の前にいる人とのなんでもなかった出会いも、スゴく新鮮に感じる今日この頃です。
まあ、キレイごとかもしれませんが、そう考えると頑張れる気がしたのです。
あなたの人生の文字盤が見つかることを願っています。
それでは!
参考にした本