苦労は買ってでもしろ!あえて「難しいほうの道」を選択したくなるポジティブシンキングをしてみよう。

 
よく、「苦労は買ってでもしろ」って言いますよね。私はその意味が最近までまったく理解できませんでした。だって大変だと分かっているのに、あえて大変な方を選ぶなんて自分には何のメリットもないし、嫌だし、意味不明でしょ。
 
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photo credit: Schwar via photopin cc

 

でも、34年というまだまだ短い人生を振り返ってみると、大変なことや苦労をしながらうまくいったり失敗した経験というのはかけがえのないプライスレスな価値として残っている、というのは不思議ですが紛れもない事実なのです。
 
周囲の人の体験談とかを聞いたり自分のこれまでを振り返ってみると、物事を目先の利益や結果を求めて短期的に捉えると、つい「楽なほうの道」を選んでしまいがちですが、長期的に考えてあえて「難しいほうの道」を選択すると、目に見えないプライスレスなご褒美をもらえるチャンスが溢れている、というのが人生の法則のように思えてきました。
 
まさに「苦労は勝手でもしろ」という先人の言葉がそれを物語っているな〜ということに気づいたのです。

 

そうは言っても、やっぱり大変なことをするのはイヤだから「楽なほうの道」に行きたくなりますよね?そこで、あえて「難しいほうの道」を選択したくなるポジティブシンキングの方法について考えてみようと思います。

 

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1.苦労することに味をしめる

気づかされたのは、今一緒に仕事をしている50歳のおじさんの話からなんですが、そのおじさん曰く、

 

何事もなく上手くいったものというのは思い出にも記憶にも残っていないけど、そのときは嫌で嫌でしょうがなかった苦労した出来事というのは今になってみれば良い思い出と経験値として自分のなかに残っている。苦労した後の喜びとか、人に語れる思い出話をするときの誇らしさの「味」を知ってしまうと、大変だと分かっていてもその中に飛び込みたくなってしまう。

 

これってまさにその通りだな!って思いました。
何にも問題なく上手くいったことって実は何にも覚えていない。だけど苦労したことって経験値として心に刻まれているし、苦労の末に上手くいった・成功したことって大きな喜びとして残っています。

 

 

2.難しいことを選択しないと議論にならないし成長もないことを知る

組織やチームで考えても、「難しいほうの道」を選択する意味や価値があります。今ある方法や仕組みでできるようにやる、という選択をするということは自分たちの都合や自分たちが楽なほうを選択するというだけであって、本来の目的を忘れがちになります。

 

本来の目的を忘れ、今ある方法でできるようにやっていれば疑問は出ないしより良くしようというアイデアも出にくくなる。議論はなくなるしエネルギーも湧いてこない、という事態に陥ります。

 

本来の目的を取り戻し、チームで議論しながら目標に近づいていくという行為は、それはそれは面倒で苦労ばかりで、一見膨大なムダな時間を使ってしまうような気にもなり、ついつい避けたくなりますが、このムダに思える議論を積み重ねることこそ、チームが結束して一つの目標に向かっていく原動力になるのだと思います。

 

そしてそんな苦労もまた、あとになっておいしい苦労話や良い思い出となる。
そう考えれば、「難しいほうの道」をあえて選択したくなりませんか?

 

 

3.難しいことを選択すると意志力が鍛えられることを知る

意志が弱いとか強いとかいうのはその人の性格や特性だろうと思うかもしれませんが、この本によると、たとえ意志が弱いと困っている人でも、やり方次第で意志力は鍛えられるそうです。
 

 

意志力を鍛える方法の一つに「難しいほうを選ぶことを繰り返す」というものがありました。以下引用です。

 

ノースウエスタン大学の心理学者のチームは、2週間の意志力トレーニングによって恋人への暴力を減らすことができるか、という実験を行いました。
第1グループは利き手ではないほうの手を使って食事や歯磨きをしたり、ドアを開けたりするように指示を受けました。
第2グループは汚い言葉を使うのを禁じられ、「うん」と言わずに「はい」と答えるよう指示を受けました。
第3グループはとくに何も指示を受けませんでした。
 
さて、2週間後、第1グループと第2グループの人たちは、嫉妬にかられたり、パートナーからないがしろにされたり、あるいはそう感じたりなど、いかにもかっとなりそうなことが起きても、あまり反応しないようになっていました。
 
しかし第3グループの人たちにはそのような変化は何も見られませんでした。私たちも、たとえ暴力の問題はないとしても、かっとなって怒りをぶちまけ、後悔するようなことをしてしまった経験は誰にでもあるのではないでしょうか。
 
これらのトレーニングで最も重要なことは、自分が何をしようとしているかに気づき、実行するのがたやすいことより困難なほうを選択することです。毎回こうした意志力のエクササイズを行っていると、脳はすぐに行動にでないで考えるようになります。

 

つまり、「難しいほうの道」を選択することが意志力を鍛えることにつながるということです。

 

 

以上です。
まあ、あんまりやり過ぎると嫌になっちゃうから、適度にやっていけばいいんだと思います笑。まずは、日々無意識にしている膨大な選択を少しでも意識できるようになって、その中で「ここぞ!」と感じた時は「難しいほうの道」をあえて選択してみようと考えてみることから。

 

 

あなたの人生の文字盤が見つかることを願っています。
それでは!
 

ABOUTこの記事をかいた人

1980.1.1 東京生まれ YouTubeチャンネル『シンプリィライフ』では、本を参考にしながら無意識の思い込みから自由になる方法をアニメーションで解説しています。本業は古本買取サービス「バリューブックス」のSEOマーケティング担当。