「社員に主体性がないんだよな…」とかぼやいちゃってる会社の人事担当者が本当に求めているもの。

 
今日のスタバはトリビュートブレンド!
いやーコク深い!たぶん!そんな気がする!笑
 
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唐突ですがみなさん「社会人基礎力」とかいうの知ってますか?
なんでもアンケートで明らかになった「企業が社員に求めている基礎力」だそうです。

 

これを見てみてください。
ベネッセが2011年に出した経産省のデータをキレイにしたもの。
 
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あとこんなのもありました。
 
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企業が求める「社会人基礎力」、企業と学生の意識の差?

 

なんだか求めてますねぇ〜…「主体性」とやらを。
で、求めている人たちって「主体性」について本当にわかってるのか?疑問になってきました。
ぼくも使っているけど言葉だけ先行している感じがあるので、主体性を持って考えてみました笑。

 

そしたら、主体性を求める企業が本当に求めているものがわかってきたんです。
結論から言うと「自社が一番大切にしていることを社員の心に届く形にして伝えること」だと分かりました。

 

どういうことか書いてみますね。

 

 

主体性ってなんなの?

 
ぼくなりに考えてみたんですけど、「自ら考えて行動すること」だと思うんですよね。つまり、問題を発見してそれを解決するために必要な行動を起こすこと。

 

たぶん企業は、「言われたことしかやらない人間ではダメだ!」と言いたいのだと思います。

 

 

主体性がなぜ必要なの?

 
言われたことしかやらない人間ではダメ。言ってることはわかります。
だって言われないとやらないってことですもんね。

 

いちいち細かく指示をしないと行動できないヤツを目の当たりにすると、
「お前それぐらいはできてくれよ!オレが新人の頃はなぁ…」
と説教の一つもしたくなるかもですね笑。

 

つまり、「そんなことまで言わないと・教えないとできないの?」って感じなんだと思います。
前の会社で50歳くらいのおじさんが「最近の若いやつは”教えてもらってませんからできません”とか平気で言うんだよな。信じられんわ。」とボヤいてました。36歳のぼくでも信じられません。

 

 

主体性に含まれている意味

 
と、主体性にはいろんな意味が含まれていることがわかってきます。
言われなくてもやる、意欲的に仕事を覚えようとする、問題を発見する、解決するために行動する…

 

とにかく「言われたことだけやる」は「主体性がない」というレッテルを貼られます。

 

 

つーか、本当に主体性を尊重する覚悟あるの?

 
では、いろんな意味を含んでいる「主体性」をやらを持ってくれればそれで企業は満足でしょうか?
例えば、1人の社員が「問題だ!」と思ったことを解決するためにとった行動は、すべてオッケー?

 

「いやいや!それじゃあ困るよ!」
「会社としても行動する上で大事にしなきゃいけないことがあるんだから!」

 

ってなりませんか?

 

企業は、複雑化する市場・ビジネス環境の中で日々難しい判断を迫られているんでしょうから、発生する問題だってすべて予測できるわけではありません。だから「それは良い」とか「それはやっちゃダメ!」とあらかじめ決めておくことは難しい。

 

だから起こった問題に対して、場当たり的に「それはいい!」「それはダメ!」ってなっちゃうことが多いんじゃないかと思います。

 

で、例えば社員が主体的に考えて問題だと思ったことに対して解決のための行動を起こそうとした時に、毎回毎回
 
「それは違う」
「そういうことじゃない」
「もっとこうやれ!」

 
だの、言われたらついには、、、

 

「この人は言われたことだけやれとぼくに言いたいんだな」
と思ってしまうんじゃないでしょうか?

 

そして、
「もういいか。がんばっても疲れるだけだし…」

 

これが主体性が失われていく瞬間ですね笑。
「主体性が必要」と言う側にも責任と覚悟が必要だなと思いました。

 

 

企業が本当に求めている主体性

 
だんだん「会社は都合がいいな」という話になってきてしまいます。

 

主体的にあばれまわられても困る。
かといって言われないとやらないじゃ困る。

 

「会社は自分の言ったことを主体的にやる良い子ちゃんが欲しいんじゃないか」と思ってしまう人は少なくないんじゃないかと。

 

でも、これは表面的な捉え方で、ぼくは実は違うんじゃないかと思うんです。

 

企業が持つ危機感は、「言われたことしかできない人ばかりになる」=「問題を問題と感じられない人ばかりになるとヤバい」ということでしょう。これが相手に伝わる言葉になってないから、「会社は都合がいい」と勘違いされるのです。

 

問題を発見できない。それはつまり、会社が潰れるということです。
怪我してるのに、血が出ている箇所が分からない。
そもそも怪我したことにも気づいていない、というのと同じです。
そしたら人間だって出血多量で死んじゃいますよね。

 

だから企業が「本当に求めている」のは、「問題意識を共有する」という「主体性」です。

 

 

まとめ

 
「言われたことだけやってればいいんでしょ?」となってしまった社員には、何を言っても会社は「都合の良い主体性」を求めているようにしか見えません。

 

どうすれば良いか?
まずは社員が問題意識を持つこと自体を尊重し、「持つべき問題意識を共有する」ということじゃないでしょうか?

 

「共有すべき問題は何か?」

それはその会社が、

「一番大切にしていることは何か?」

に直結しています。

 

自社が一番大切にしていることを、より深く掘り下げてみる。
それを伝えたい相手の心に届く形に変えること。

 

つまり、

「自社が一番大切にしていることを社員の心に届く形にして伝えること」

 

これが、

「社員に主体性がないんだよな…」とぼやく企業が本当に求めているもの

の正体です。

 

これはおそらく、会社の経営者が考えなければならない課題でしょうが、1人で考えるのはなかなか大変ですよね。自分で自分に質問しながら答えを導き出すのは結構疲れるし面倒。

 

誰かと対話をしながらじゃないと、深い部分には潜っていけないと思います。
経営者は何かと大変ですな。
 
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それではー!

 

ABOUTこの記事をかいた人

1980.1.1 東京生まれ YouTubeチャンネル『シンプリィライフ』では、本を参考にしながら無意識の思い込みから自由になる方法をアニメーションで解説しています。本業は古本買取サービス「バリューブックス」のSEOマーケティング担当。