Free&Createを始めるワケ

 

Free&Createという活動を始めます。コンセプトは、
「大人も子どもも対等な、自由な学びと自由な創造の場」
 
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自らの人生を自ら選択する

これまで会社という組織の中で働いてわかったことがあります。それは、サラリーマンというのは、組織の中で生きていく過程で得たものを、あたかも大切で手放せないものだと信じて、自分の中にある本当に大切な「何か」を諦め、捨ててゆく生き物だということです。

 

「組織の中では自分を失くしていくことが必要なのだ」
「自分を捨てることこそ、大人になるということ」
「それこそ社会で生きていくということなのだ」

 

と自分に言い聞かせ、ときにはそれを「やらない理由」にしながら生きているように見えてくるのです。

 

この中で私が得た疑問は、ユダヤ教の教えにあるこの言葉に集約されます。
「自分が自分のために自分の人生を生きていないのであれば、いったい誰が自分のために生きてくれるのでしょうか?」

 

残された日々の短さを知った時、自分が死ぬ時を思ったときに、他人の価値観の中で生きることが本当に自分の望むことなのか?選択したいことなのか?よく考えた方がいいんじゃないかと、ここへきて自分自身について考えるようになりました。

 

組織に属しているからって、自分らしく自分のために生きてはいけない理由などありません。

 

 

自由に学び自由に創造する

私が抱いていた疑問がモヤモヤしていた時、教育学者のケン・ロビンソンさんという人のTEDのプレゼンKen Robinson says schools kill creativity.(学校教育は創造性を殺してしまっている)に出会い、自分の疑問を代弁してくれているかのようで、モヤモヤが吹き飛んだ記憶があります。以下は彼の言葉の抜粋です。

 

これまでの世の中は、人と違う「個性」を持った子供には居心地が悪いものだった。平凡で「皆と同じ」を好み、言われたことをウマくこなせる人間を作る、そんな教育を続けてきた。失敗や批判を恐れ、皆と違うことをすることを恐れるように育てられる。そして生まれ持っていた、躊躇せず失敗を恐れない「大胆さ」を大人になるまでにはほとんど失う。
失敗を恐れていたらなにも生み出せないのに・・・

 

時代の流れもあった。
「教育とは学力をつけること」という考えで、それは産業化の産物である。学校では実用的な科目が重要視され、仕事につながらないものはやんわりと否定された。

 

学力=知性という世間的な見方は公教育が大学受験のためだけのものになっているからで、そのせいで創造性に富んだ多くの人が、自分は落ちこぼれだと感じてしまう。
そうつまり、「学校教育が、創造性を殺した」のだ。

 

このブログで何度も書いていることですが、学びを押し付け、大人の価値観を押し付け、評価するモノサシを押し付けて、自発性・主体性を失い、学ぶことへの好奇心を失っていく「システム」が、子ども達の創造性を奪い、自由と責任を奪い、生きる力を奪っているのではないかと思えてなりません。

 

これは、学校だけではなくそういう教育を当たり前に受けてきた親にも同じことが言えます。私たち大人は、知らないうちに学びや価値観を押し付けて、偉そうに子ども達を評価しています。

 

私たちは、子ども達との向き合い方を考え直さなければいけないと思います。良かれと思っていることが、子ども達の才能や将来の可能性を奪っているかもしれないのです。

 

大人も子どもも誰しもみんな対等に。どちらかが上でどちらかが下なんていうことはありません。上下意識がなくなればみんなが本当に良いと思えるものに近づいていけるハズです。

 

そのひからびた価値観・常識を知ることができれば、子どもの自由な学びが生まれ、大人はもっともっと自由になります。それに気づいたとき、子どもは大人から、大人は子どもから学び、創造性を解放しながら互いに成長していけるのだと思います。

 

 

楽しく幸せに生きるための自己表現方法

・誰のせいでもない「自らの人生を自ら選択する」という当たり前の自由と責任を取り戻す。
・大人が持っているひからびた価値観を知り、子ども達が自由に学んで創造性を解放する。

 

それにプラスして、自らが創造的に自らを表現しながら、楽しく前向きに生きる方法も必要だと私は思っています。
しゃべる、書く、描く、歌う、音楽、表情、生き方、、、本当の自分自身を表現し相手に知ってもらうことって難しいと思います。自己表現方法を持っているということは、それだけで幸せなことだと思います。

 

・自分の創造的な部分を引き出して表現する最適な方法を知る。

 

楽しく幸せに生きていくためには必要なことだと私は思います。

 

 

【Free&Create】のコンセプト

好奇心からくる自発性によって学びはじめ、自分だけの表現方法を見つけられる場所をつくりたい。

 

だから、
「大人も子どもも対等な、自由な学びと自由な創造の場」
というコンセプトで【Free&Create】を始めます。