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だいじょうぶ。時計の針はかならず重なるから

そう言われても、最初はそんな風に思えませんでした。

 

こんにちは!大野です。

個人的な話になりますが、ぼくは2年前に離婚をし、離れて暮らす子どもたちがいます。

ぼくの身勝手で家を離れたので「会いたいけれど、また自分の都合で勝手に会いに行くことはできないな」という思いがあり、会いに行けずにいます。

長らく一緒に暮らしていたものだから、

会社の近くの学校に通う小学生が、友達と一緒に楽しそうに家に帰る姿を見たとき、

上田城で濃いピンクに染まった美しい桜とお堀を自由に泳ぎ回る亀をみたとき、

キャンプのバーベキューで焼き肉をほおばったとき、

田んぼ道の風と土のにおいを感じたとき、

夏の夜空に流れる星を見つけたとき、

日常生活のワンシーンで過去の記憶が呼び覚まされ、「元気にやっているかな?」と空を見上げることがあります。

 

思い出すこと

君が赤ん坊のころ、夜泣きをしてなかなか泣き止まなくてイライラしてしまったこと。

君と二人で、ワクワクしながらテントを立てて、日帰りキャンプをしたときのこと。

太郎山で、疲れ切って歩けなくなった3歳の君を背中に乗せて山頂まで登ったこと。

みんなで公園の近くにいた猫の親子とたわむれたこと。

思い出すと、なぜか両ウデがギュゥッッとなって、手に力が入らなくなります。

「いつか、普通に会って、普通に話ができる日が来たらいいな」

ぼんやりと思いながら、今日も元気に仕事をしています。

 

『チックタック~約束の時計台~』という本

この本はにしのあきひろさんのブログオンラインサロンで発売前から話題になっていたので、なんとなくストーリーを想像した状態で読み始めました。

誰からも見向きもされない表現と向き合っている人」「ワケあって愛する人と離れ離れになっている人」を応援してくれる絵本なんだな、というのは知っていましたが、

 

だいじょうぶ。時計の針はかならず重なるから

 

そんなこと言われてもなぁ、、、と冒頭からモヤモヤしつつ、読み進めました。

時間はすべての人に平等で、止まることなく進み、人生にはかならず終わりがある。

もしかしたら良くないことが起こって、もう二度と会えなくなるかもしれない。

届かない場所へと移り住んでしまっているかもしれない。

再会しないほうがお互いにとって幸せなのかもしれない。

次々に浮かんでくる不安に心をおおいつくされたら、目の前は真っ暗になって、怖くて前に進むことができなくなってしまいます。

 

『チックタック~約束の時計台~』は、夜12時に時計台で会うことを約束した二人の物語。

 

時計台は、約束の12時の、1分前で時計の針を止めました。

 

「もう二度と会えないかもしれない」

そんな不安でチックタックの心がおおいつくされないように、

 

「きっとまた会うことができる」

という彼の希望をつなぎとめるために、

 

時計台は自分の意思で、時間を刻むのを止めたのです。

 

いまは会えなくても

これから、大きな病気にかかったとしても、どこか遠い場所へ旅立っても、年老いても、歩けなくなっても。

わずかでもいいから希望を持ち続けて行動していれば。

いつかどこかで、なにかしらの形で、重なる日が必ず来る。

とても小さくたよりない光だけど、でも確実に、心に灯してくれた。

 

前に進もう

そう思える絵本でした。

君たちとまた会えたら、この本を贈りたい。

 

チックタック~約束の時計台~

チックタック~約束の時計台~

  • 作者:西野亮廣
  • 出版社:幻冬舎
  • 発売日: 2019年04月17日

それではー!

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