2020年までに大学入試が変わり、日本の教育が明治維新以来の大革命を起こすそうです。
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2020年の教育って何が変わるの?
これからの世界では「自ら考え、自ら行動していく」能力が求められます。
利益追求のために産業主義をイメージして作られた教育制度の通りに義務教育を終えたのではこの世界を生き抜いていくのは難しいのです。
と、才能を引き出すエレメントの法則の著者であり教育学者のケン・ロビンソンさんは、本の中で語っています。
これだいぶ前の本なのですが、驚くことに2020年に日本で巻き起こる「教育の大革命」で重要とされてる「生きる力」と一致しているんです。
文部科学省は、「大学入学できればいい」という入試問題や教育から脱却し、欧米に引けを取らないグローバルリーダーを本気で育成しようとしています。詳しくは「2020年の大学入試問題 (講談社現代新書)」を読んでみてください。
そしてそのために、子どもたちの「主体的に学習に取り組む態度」を最大限引き出せるような学習指導要領への改定を考えています。
ピンとこないかもしれませんが、実はこれ、今までのやり方を根っこからひっくり返すような大改革。
明治以来の「教育の大革命」とも呼ばれているんです。
学力の3要素
学力の3要素は、
1.「基礎的・基本的な知識・技能の習得」
2.「これらを活用して課題を解決するための思考力・判断力・表現力など」
3.「主体的に学習に取り組む態度」
です。これはずっと変わっていません。
今回の大革命では、ただの言葉だった言葉に、魂を吹き込もうとしているのです。
最も重要なのは「主体性」
この学力の3要素のうち、2020年教育大革命で最も重要視しているのは3.の「主体性」です。
つまり、自分から学びたいと思ったことを主体的に学ぶ、勝手に学び始める力です。
と、言っても、学校の「あの勉強」を子どもたちが果たして主体的に学びたいと思うのでしょうか?
ほら、この時点ですでに「え?どうやってやるの?」と疑問だらけになってきますよね。
2020年に備えて意識したいこと
だから、学校におんぶに抱っこではいけないのです。
親視点では、結果として痛い目を見るのは誰なのかといえば、自分たちの子どもになります。
「だって学校がちゃんとやってくれないから」なんて言い逃れは無意味です。2020年の教育大革命を乗り切って、子どもたちが自ら生きる力を養えるようにするためには、親と学校と大人が知恵と力を出し合っていくしかないでしょう。
親にできることはたくさんあります。
それは、「主体的に行動できる」ように子どもを育てることです。
子どもの主体性を育てるために
だけど、主体的に行動する習慣を身につけさせることは親としてはもの凄く根気のいることです。
子どもが「やりたい!」と思ったこと・言ったことを認めてあげる寛容さや、
はじめはできなくて当たり前だという前提の元、やらせてみるだとか、
分かりやすく、やる気がなくならないように、導いたり、
「できた!」という喜びを発見するまで、待ったり、
主体的な気持ちを潰すことなく寄り添うことも大切、、、
これらは口で言うのは簡単ですが、感情や時間制限が入り混じる実際の子育ての中では本当に難しいことだと実感しています。
子どもの主体性を育てるには、育てる側の気持ちと時間の余裕も必要になります。
そしてこの大変さは、学校の先生にとっても同じことが言えるでしょう。
まとめ
2020年まであと4年。
ぼくはこの「教育の大革命」はとても良い機会だと捉えています。
基礎的な知識を身に付けた上に、思考力や判断力を上乗せするんだから。
そしてそれらは、子どもたちが自ら主体的に積極的に学びや知識を吸収しようとすることでより早く深く身についてしまう。
そうなれば大人はうかうかしていられません。
論理的思考力や判断力や主体性がない大人は、今の子どもたちに邪魔者扱いされてしまいます。
東京オリンピックも楽しみですが、学校の教育が革命的に変わっていくこともとても楽しみです。
大人がとやかく言わなければ、主体性は子どもに勝手に備わります。
主体性にフタをしているのは、大人だということをまずは自覚しましょう。
それが自覚できなきゃ、大人の成長もストップですよね。
それではー!