その人が幸せになるようにという気持ちから生まれる温かいモノ

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2015年の夏くらいに出会った人で、なぜかはわからないがぼくの人生に関わってくれる人が現れた。
ぼくが危うく見えるからなのか(笑)気にかけてくれ、こまめに連絡をしてくれるのだ。

 

その人の印象は最初はただの「普通のおじさん」だったのだが、いろんなことを知っていて勉強になるので、話をするのが楽しかった。
そしてぼくの悩みの本質をぼく自身が自分で掴めるような質問を投げかけてくれる。

 

ぼくは無知で、臆病で、誰かの文句を言い、言い訳をして結局行動しない人間だった。2016年3月に会社を辞めて独立しようと決心したくせに、辞めるという行為だけ先走って縮こまってしまったどうしようもないヤツだった。そんなぼくに、言葉や態度で行動する力をくれる人だった。

 

次第に、「このおじさんはぼくよりもぼくのことを知っている」と感じるようになった。
 
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吉本ばななの「イヤシノウタ」

 
この本を知っているだろうか?
 

イヤシノウタ

イヤシノウタ

  • 作者:吉本 ばなな
  • 出版社:新潮社
  • 発売日: 2016-04-27

 

この前、信州上田市でトークイベントがあり、それがきっかけで買った本。
<参考記事>【NABO】お父さんが毎日焼いてくれたものすごいまずい卵焼きの話。

 

この本の中の204ページに「かけらたち」というタイトルの文章がある。
その中の文章を少しだけ抜粋させてもらう。

 

「ああ、この人はこういう人なんだなあ、きっとこういう人生にしたいんだろうなあ、ということは、真剣に観察しているとだんだんわかってくる。したい人生にできない要素というのは、意外に小さいところに宿っていて、さらにはなかなか治しがたいシステムになっていることが多い。」

「一番の仕事は私の周りの愛する人たちが困っている時に、私の観察の結果を知らせること。私の観察した角度から見たその人の姿とその人の魂の声を合わせたもので、その人の今置かれている状況から脱出することを手伝うこと。その人の現実が少し変われば世界はほんのすこし良くなる。」

 

吉本ばななさんは「その人」には見えないものが見えている。
その人が、したい人生にできない要素を捉えて言葉にして手渡せる人だ。

 

大切なのは、ばななさんがトークイベントで言ったこの言葉。

 

文章だったらその人のタイミングで届けられる。その人に選ぶ自由が生まれるでしょ?そのほうがいいなと思って。

 

本は時空を超える。その人のタイミングで出会うもの。
そして、その時にその言葉に何かを感じて行動することを選ぶのも自分なわけだ。

 

 

普通のおじさんの話

 
話を戻して、おじさんの話。
その人は、

 

・当事者には見えないものが見えている。
・影響を与えすぎることに配慮している。
・その人を無理に変えようとしない。
・その人が「自分で選ぶ」ことを大切にしている。
・お気楽に、テキトーに。
・だけど真摯に。
・誰かが幸せに向かうことをじんわりと喜ぶ。

 

みたいな感じだ。
少なくともぼくはそう感じている。

 

時に、強く関わってくる時もある。
でもそれはぼくにとってとても重要なタイミングなのだ。
そのおじさんの、真摯な態度や愛情が感じられる。

 

 

目に見えない世界

 
当事者にはわからない世界がある。
どんなに自分を知っていると思う人でも、だからこそ見えていない世界もあるんだろう。

 

吉本ばななさんも、その普通のおじさんも。
大げさに言えば、当事者には見えない当事者の声を聞き、色を感じているのだと思う。
そしてその行為に映る「自分」を見ているのかもしれないな…とも思った。

 

 

温かいモノ

 
吉本ばななさんは文章を「書く」という行為で。
その普通のおじさんは人と直接関わり「話す」という行為で。

 

どちらもその当事者が少しでも幸せになるように働きかけている。
そして2人とも、かけがえのない自分の貴重な人生をそれに費やしている。

 

吉本さんは自分の仕事についてこんな風に書いている。

 

「これが私の人生で、これが私の仕事。」
「ほんとは他のこともしてみたかったけれど、これがこの世にたったひとりの私。」
「だからこの道をゆっくり歩いていく。」

 

自分の才能を見つけ、修練する過程の中で、こんな風に思えるタイミングに巡り会えたら人生は豊かだ。
待つのではなく、自分から誰かのために動く。それが誰かの小さな幸せにつながる。
そんな仕事ができる人間になろう。
 
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イヤシノウタ

イヤシノウタ

  • 作者:吉本 ばなな
  • 出版社:新潮社
  • 発売日: 2016-04-27

 

それでは。

 

 

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ABOUTこの記事をかいた人

1980.1.1 東京生まれ2016年3月に長年勤めた工作機械メーカーを退職し、「独立して生きていく」ことを目指して出発しました。文章を書くこと、子どもと触れ合うことが大好きです。「相手の望んでいることを120%理解し、自分にできうる最高のパフォーマスンスを発揮する」ができる人間になることが、2016/8〜3ヶ月の目標。 最終的には「人の中に眠っている力を発見し、引き出せるヤツ」になりたいと思っています。よろしくお願いします!好きなこと: 歌(カラオケ)/ブログ/読書/ノート/旅/キャンプ