【本】生きることが辛いあなたが絶対に読むべき1冊。

 
以前、難病を患った知人の話を書きました。
その人にかける言葉が見つからず、大したことを言えなかった自分が悔しくて情けないと思い、何か良い本はないものかと探していたら、NABO.(ネイボ)の店長さんがオススメしてくれた本。
 

困ってるひと (ポプラ文庫)

困ってるひと (ポプラ文庫)

  • 作者:大野更紗
  • 出版社:ポプラ社
  • 発売日: 2012-06-21

 

ものすごい「衝撃的な出来事」を、考えられないほどの「明るさ」で描写しています。
なんなんだ!このポジティブエネルギー!めちゃくちゃ前向きな方で、読んだ人が力をもらえる本です。

 

この本が伝えたいことは、
自分を助けられるのは自分しかいないから、「依存」を捨てて、自分の中から湧き上がってくる「生きる力」に素直になろう!
ということだと、ぼくは解釈しました。まとめます。

 

 

読むだけで鳥肌&変な汗が出る壮絶な難病生活

 
原因不明の体調不良で1年くらい検査で病院をたらい回しになったそうです。
で、(気持ち的に)最後の最後にたどり着いた病院が、今までと違う、優しくて信頼のできる、生きる希望をくれる人たちのいる場所だった。そこで闘病しようと決意。
 
でも、入院したはいいけど、やっぱりなかなか病気の原因はわからず、検査検査検査の日々。
そして、その検査がヤバかった。

 

「筋肉を、麻酔をせずに取り出さなければならない」検査があったのです。
 
わかりますか?想像できますか?
読んでいるだけで胸がえぐられる感覚でした。

 

闘病生活も壮絶。
「お尻が溶け出した」そうです。
「なんだそれ!?どう言うこと??」って思った人、読んでください。
とにかくヤバいです。

 

だけど、すごく明るく書いているんです。
とにかく「それでも生きる」という清々しくて明るい覚悟が伝わってくる本。

 

 

伝えたいこと

 
ぼくはこの本を「難病を患っている人が元気になれる言葉ってどんなのだろう?」という問いの答えを探して読んだのですが、「その人には決してなり変わることができない他人が、かけられる言葉などない」というのが結論です。

 

ただ、この本の著者である大野更紗さんは、難病と信頼していた人に裏切られたどん底から復活し、信じられないことに自ら退院を決めて一人暮らしを始める、という「なんかの神なんじゃないか?」と思えるような生き方をしています。

 

そこにたどり着いたのは、「痛みや苦しみは他人にはわからない」「自分を助けられるのは自分しかいない」という気づきから、「自力で浮き上がるしかない!」と悟り、誰かに依存しようとする自分を戒め、人間なら誰しもが持っている「難病も吹き飛ぶような”生きる力”に素直に従おう」と、決心したから。

 

生きていなければ、その決心に至る「素敵な出会い」にはつながらないんだよ、ということが伝わってくる。これは、難病の人でなくても力をもらえる本ですよ。

 

 

アクション

 
言葉など無意味で、彼女のように自分の生き方でしか「困ってるひと」に影響を与えられないんだなということがわかりました。つまり人に何かを伝えたいなら「行動あるのみ」なのです。
 
行動していきます!

 

 

まとめ

 
彼女はこんな状況でも、自分のことをわかってくれない人の立場に立って考えていました。すごいです。
「どんな状況になっても相手の立場になって考えてみる」ことは、依存から脱出する力になるし、大切な人と「お互いの明るさを弱め合わない関係」をつくるのです。

 

自分の内側を見つめ、湧いてくる「生きる力」を捉えて、それに素直になろう。

 

人生は一度きり。
 
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困ってるひと (ポプラ文庫)

困ってるひと (ポプラ文庫)

  • 作者:大野更紗
  • 出版社:ポプラ社
  • 発売日: 2012-06-21

 

それでは〜!

 

ABOUTこの記事をかいた人

1980.1.1 東京生まれ YouTubeチャンネル『シンプリィライフ』では、本を参考にしながら無意識の思い込みから自由になる方法をアニメーションで解説しています。本業は古本買取サービス「バリューブックス」のSEOマーケティング担当。