【書評】胸の奥に「社会をちょっとだけ良くしたいな」という気持ちを持っているあなたへ:プロジェクトのつくり方がわかる本。

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隠しているだけで、ほとんどの人がこういう気持ちを持っていると思います。

 

みんな本当は、ちょっとでもいいから目の前が良くなればいいと思っているのに、ついつい大きなことを考えてしまって「そんな小さなことをやっても意味ない」と言って諦めてしまう。

 

じゃあ、小さくても、ちょっとだけでもいいから何かをしてみようって思ってみても、それをどうやったらいいか、どう形にしたらいいか、わからなくて立ち止まり、日々の忙しさに流されていってしまいます。

 

この本は、そんな「ちょっとだけでも」という気持ちを形にするためにどういう順番で考えていけばいいかを、プロジェクトの実例を踏まえながら教えてくれる「ソーシャルデザイン」の入門書。
 

 

もしも、今あなたが漠然と「こんなことやりたい」という思いがあるとしたら、その思いがはじまりです。

 

社会のあらゆる人には、その人だからできる、その人でなければできない「社会をちょっとよくするプロジェクト」がある。

 

思い描いた「ちょっといいこと」を、リアルな世界で実現するための、エネルギーと方法を与えてくれる本でした。まとめてみます。

 

 

社会をちょっとよくするプロジェクトのつくり方

 
非常に分かりやすくポイントが書かれていました。
ぼくなりの視点でかなり省いてまとめているので、個々の視点や欲しい情報によっては重要な部分が抜け落ちているかと思います。詳しくは本を買って読むことをオススメしますよ!

 

ステップ0.とにかく名前をつけてみる

 

その思いをカタチにする最初の一歩は、「〇〇プロジェクト」ととにかく名付け、その言葉を書いてみることです。

 

名前をつけて、自分の字で紙に書くことで、空想は現実の世界に舞い降りてきます。

 

 

ステップ1.「こんなことやりたい!」を書き出す

 

これは、プロジェクトの「原点」といえるものです。自分が、「なぜ、そのプロジェクトをやりたいのか」と思ったきっかけです。

 

きれいな言葉にする必要はなく、漠然としたメモをたくさん書いていきます。

 

そのプロジェクトの過程で、どんなことをやれれば自分は満たされるか?嬉しいか?
言われなくてもやりたくなってしまう何か、その人にしかできない役割を、プロジェクトの中に埋め込むための作業。

 

 

ステップ2.「どうプロジェクト化するか」アイデアを出す

 

たとえば、「アフリカを旅したときの子どもたちのことが忘れられないから、その子たちを笑顔にしたい」というのは、「思い」ではありますが、それではプロジェクトにはなりません。

 

「どう笑顔にするのか」というところ、「How to」のところがアイデアなのです。

 

と、言われると「何をすればいいかわからない、、、」となって凹んでしまいそうですよね。
安心してください。そんな時のためのヒントが書いてありました。

 

さっぱり分からない、、、という人は、自分が得意としていること、自分が詳しいこと、自分がつながりのある仲間たちとできること、そういうことから考えはじめるのがいいと思います。

 

 

ステップ3.プロジェクトの構造をつくる

 

僕の場合、経験によって編み出された方法ですが、<参加の入り口の仕組み><関心を持った人がより深く関与できる仕組み><成果を見えるようにする仕組み>、この3つの仕組みをまとめます。この3つがしっくりいくと、「あ、このプロジェクトはいけるな」と僕は思います。

 

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参加の入り口の仕組み
「なんか良いことしたい」という社会的モチベーションと、「楽しそう・面白そうだから参加する」という個人的モチベーションの両方が混じり合った入り口になるような工夫が大事だと、著者の並河進さんは書いています。
 
関心を持った人がより深く関与できる仕組み
はじめてプロジェクトに参加した「一見さん」をいかにプロジェクトメンバーにしてしまうか、というのがプロジェクト継続の鍵。
それにはまず、本人たちが「他人ごと」ではなく「自分ごと」になること。そしてその力で「自分ごと」の人を増やしていくこと。その思いが、同心円状に広がっていくのだと書かれています。
 
成果を見えるようにする仕組み
成果には「自分が参加することによる成果」と「プロジェクト全体の成果」とあり、どちらも分かりやすく、できるだけ可視化して、定期的に伝えることが、プロジェクトに継続的に参加してもらうためには大切なのだと書かれています。

 

 

響いた言葉

 
引用しまくります笑。

 

北風よりも太陽

 

こっそりいいことをするのが美徳、という考え方が日本にはありますが、伝えることも、実は、その問題を変えていくきっかけになる。

 

「押しつけるのはやめようよ、俺はさ、これ、いいと思ってやってんだ、よかったら、みんなもいっしょにやろうよって感じでいこうよ」

 

みんなが集まる「広場」

 

そこには、「やらなくちゃいけない」ではなく「やりたくなる」ことがある。そこで、社会的な問題を、難しくとらえるのではなく、みんなで楽しく解決していく。そんな素敵な「広場」を作ること。

 

自分の物語を生きる

 

もしもあなたが、社会をよくするプロジェクトをはじめようと思ったなら、そこには、その発端となる「個人的動機」が必ずあるはずです。

 

人が知りたいのは、社会的課題のデータよりも、「なぜ、その人が、その社会的課題に取り組んでいるのか」というパーソナルな部分なのです。

 

「その企業ならではの社会貢献の物語」は、創業者の志や言葉、創業の歴史の中にすでにあるものです。

 

迷った時は「一人のため」に

 

たった一人でもいいから、心から喜んでもらえることは、実は、みんなに喜んでもらえることなんじゃないか、と僕は思っています。

 

「社会のために」なんて漠然と考えていると間違えてしまうこともあるかもしれない。そういうときは、「一人のために」に立ち戻る。

 

 

まとめ

 
ソーシャルデザインに限らない「プロジェクトのつくり方」についての分かりやすい入門書でした。
体がムズムズして、やる気が膨らんでくる本。

 

ぼくはこれから、「社会をちょっとよくするプロジェクト」を起こしていこうと思っています。
それがどんな風に動いていくかわかりませんが、この本を読んで考える順番や必要なモノがイメージできてきました。

 

プロジェクトを起こそうと思っていない人でも、「社会をちょっと良くしたい」と思っている人に是非読んでみて欲しい1冊。自分にも、何かできるんじゃないかな?と思えるハズ。

 

 

それではー!

 

 

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ABOUTこの記事をかいた人

1980.1.1 東京生まれ 2016年3月に長年勤めた工作機械メーカーを退職し、「独立して生きていく」ことを目指して出発しました。 文章を書くこと、子どもと触れ合うことが大好きです。 「相手の望んでいることを120%理解し、自分にできうる最高のパフォーマスンスを発揮する」ができる人間になることが、2016/8〜3ヶ月の目標。 最終的には「人の中に眠っている力を発見し、引き出せるヤツ」になりたいと思っています。 よろしくお願いします! 好きなこと: 歌(カラオケ)/ブログ/読書/ノート/旅/キャンプ