【書評】現代のサラリーマンは絶対ボケますね。:和田秀樹著「人は感情から老化する」を読んだら分かった認知症を防ぐ方法。

 

年齢を重ねていくとき、「記憶が悪くなった」とか「同じことを繰り返すようになった」と言った問題が現れるよりも、まず自発的な意欲の減退や、気持ちの切り替え(スイッチ)ができなくなることが先に来る、ということだ。

 
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ぼくは認知症は防ぎようのないもので、なる人はなってしまうものなんだと思っていたんですけど、そうではないということがこの本を読んで分かりました。

 

 

「人は感情から老化する」というのはなぜ?

 
人間の脳みそは、感情を司る「前頭葉」から、まず縮み始めるのだそうです。
意欲や自発性といった感情を司る前頭葉が「老い」によって萎縮してくるということは、自然と「こういうことしたい!」という「欲」がしぼんでくるんだということ。

 

人はなぜ「感情から老化する」と言っているのかというと、自発性や意欲が行動の決定に直結するからです。「これをやりたい!」という「欲」がなくなり、行動することがだんだん億劫になり、脳を使わなくなる、、、

 

記憶力が低下するのが先ではなく、まず前頭葉が萎縮して「欲」がしぼみ、その次に記憶力が低下していくのです。

 

 

ボケないために意識したいこと

 

前頭葉の老化は早ければ40代50代から始まる。これ自体は自然の摂理であり、当たり前なことだ。

 

だがそれを放っておくと、50代60代になった時に、若々しい人と、年寄り臭い人で、猛烈な差がつく。

 

「自分の見た目」などどうでもいいと思い始めると、さらにどんどん前頭葉が老化していくということです。「欲」がなくなることを「年をとったから」とそのまま放っておけば、ついには記憶力が低下し、ボケていく。

 

また、

 

特別に記憶力を鍛える練習はしなくても前頭葉が活性化されれば、物忘れが改善されたりするのである。

 

よくゲームをやると脳に良いとか、「読み・書き・計算」がボケに良いという話があるけど、これらは記憶力を鍛えるトレーニングというよりかは、前頭葉を刺激するトレーニングなのだと、著者の和田さんは人は「感情」から老化する―前頭葉の若さを保つ習慣術 (祥伝社新書)の中で書いています。

 

 

響いた言葉

 

さらに問題なのは、自発性や意欲が低下すると、日常生活の中で頭を使う機会がますます少なくなってくることだ。

 

何事につけ億劫になってくるので、体も動かなくなる。出歩かないから、なおいっそう脳が刺激されることも少なくなって、心身ともに老化が進んでしまうことになる。

 

感情が老化してくると「めんどくさい」「もうこんなことしなくてもいいだろう」などという言葉が口をついて出てくるようになる。限界を知ってしまうことも起こりがちだ。

 

「もうこれ以上賢くならなくてもいい」「もう年だし、こんなもんだ」などと自分に言い聞かせて諦めてしまうわけだ。「欲」がなくなってくるのである。

 

「若々しい老人」と言うと言葉が矛盾するようだが、年齢は重ねていても前頭葉が若々しくあり続けることは、決して夢物語ではない。

 

「欲」を保ち続けるのも、感情の老化と闘っていくために大事なことなのだ。

 

世間の目ばかり気にしていると、日常は「欲を抑えなきゃいけない場面」で埋め尽くされている気がしてきちゃいますが、「欲」は時には解放して本能的な自分を保つ努力をしなければ、知らないうちにどんどん前頭葉の老化が進行し、「本当に老いていく」のだとわかりました。

 

 

この本が伝えたいこと

 

欲望とは本質的には、生きるための原動力である。年をとったからと言って、それをことさら抑え込んではいけない。いたずらに抑え込むと「何にもやる気にならない、何をやってもつまらない」といった人間になってしまう。

 

年を取っても何でも楽しめる人でいられるか、何をしてもつまらない人になってしまうかは、自分の「欲」との付き合い方にかかっているのだ。

 

認知症になってから「どうするか?」を考えるのでは遅いのです。
「40代から前頭葉の神経細胞が減少するのだ」ということを知り、前頭葉を使い続けること、つまり感情の老化を防ぐことが、すべての老化を食い止める第一歩であるということ。

 

 

まとめ

 
と、考えてみると、、、
「こういうことやりたい!」「こんなのが好きだ!」という感情よりも、「会社=利益を上げる集団」というシステムに沿って「好きじゃないしやりたくもないけど生活するためには仕方ない」という理屈で動いてしまう多くのサラリーマンは、ボケるの早いんじゃないかなと思います。

 

日々意欲や自発性を抑え込まれて「純粋な意欲を持った自分」が失われていく環境にいたら、前頭葉の神経細胞が減っていくのは止められません。もしそんな環境にいるなら、生活のために「お金を稼ぐこと」と、自分の好きなことやりたいことのための「趣味」をキレイに分けて生きていった方が良さそうですね。

 

でもまあ、1日の大半を、つまり人生の大半を「仕事」に費やすわけですから、やっぱりやりたいこと好きなことを「仕事」にするのが、1番いいでしょ!というところに行き着きますね。

 

「好きなことやりたいことを仕事にする」は、認知症の観点から見ても、自分のためにもなるし、家族のためにもなるし、地域や社会のためになるってことです。

 

 

サラリーマンは、自分の持っている純粋な意欲に素直になりましょう。
前頭葉を刺激するために、まずは環境を変えることを意識してみることから。
リクナビNEXTとか、Switch.とかに登録してみると、自分の価値の棚卸しができるのでオススメです。

 

特にSwitch.は登録が簡単すぎるのでイチオシ。
 



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とにかく、この本のおかげで認知症にならずにイキイキと生きていく方法がわかりました。
前頭葉を刺激する方法がたくさん書いてあるので、興味を持った方は読んでみてください!
 

 

気になる関連本。
温泉好きはボケないのかな?脳にどんな風に良いのだろうか?気になる。
 

お風呂と脳のいい話

お風呂と脳のいい話

  • 作者:茂木 健一郎,山崎 まゆみ
  • 出版社:東京書籍
  • 発売日: 2014-06-04

 

それではー!

 

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1980.1.1 東京生まれ YouTubeチャンネル『シンプリィライフ』では、本を参考にしながら無意識の思い込みから自由になる方法をアニメーションで解説しています。本業は古本買取サービス「バリューブックス」のSEOマーケティング担当。