いつも意見が食い違う夫婦に伝えたいたった1つのこと。

例えば、ぼくは子どもと、厳しくて辛い環境で一緒に過ごし、どんな状況でもなんとかなると思える「地力」みたいなものを身につけたいと思っています。かたやぼくの奥さんは子どもたちが辛い目にあわないように、環境を整備し、守ろうと努力します。

ぼくと奥さんの違い

ぼくは子どもが宿題をやらなくてもなんにも言わないようにしています。
10年後には誰でもいつでも簡単に情報が手に入る世の中になるだろうから、いま学校でやっている勉強が役に立つとは思えず、むしろ自分が選択した「やりたいこと」にがっつり取り組んで子どもたち自身が何に喜んだり幸せを感じるのかを自分で見つけることの方が大切だと思っているから。

かたやぼくの奥さんは子どもたちが学校という社会で友達や先生と協調して前に進めるように、子どもの宿題を見て、ハッパをかけます。

ぼくはいろんな人と出会いたくて、外に出る。
奥さんはなるべく人に会いたくなくて内にこもる。

ぼくは普通が嫌で抜け出したいけど、奥さんは普通が良い。
ぼくは新しいことを求め、奥さんは現状を維持することを求める。
ぼくは今以上を望み、奥さんはこれ以上を望まない。
ぼくは世界を少しでも広げようとしていて、奥さんは安定を望む。

その違いはどこからくるのか?

人間が誕生したあと、旅をするものとその場に留まるものと別れたそうです。
人間が誕生した地域に肉がなくなったから、肉を求めて旅を始めたのかもしれません。
好奇心や欲求が、進化への旅を駆り立てたのかもしれません。
残った人間は、今と違うことをするのが怖かったのかもしれません。

旅をするものは世界を広げ、変化していく環境に合わせて進化をしていきました。
恐れを軸に生きるものは、その場に留まり、安定を求めつつましやかに生きたのかもしれません。

旅をしながら安定を求めた人もいるかもしれません。
危険をかえりみずに外に出て食料を獲得してくる人間、どんな環境にも順応して安定を生み出す人間がいたのかもしれません。

遥か遠い昔のことを妄想していたら、もしかしたら、男と女では(性別で分けてはいけないのかもしれませんが)その遺伝子に刻まれている本能がまったく違うのかもしれなくて、だから考え方も行動も違うのかもしれない、と思えてきました。

表裏一体の変化と安定

人間は安定できる場所があるからこそ変化を求め、変化があるからこそそれに順応する安定を求めた。

矛盾しているかもしれませんが、人間は安定を求めて変化してきたのではないかと思えてきます。
そう考えると変化と安定は表裏一体です。変化と安定を同時に求めるから進化できたんじゃないかと。

夫婦は意見が食い違って当たり前と考える

大きく言えば、人間すべて一人ひとり違っていて当たり前なんです。生まれつき持っているものも生きてきた環境も感じ方もまったく違うんですから。「あの人とは気が合うわ〜」とか言っても異なる部分は必ずあって、表面上合わせることでどちらかが心をすり減らして、なんかうまくいっているように見えているだけなんじゃないかと思えてきます。

いつも意見が食い違って消耗している夫婦に伝えたいこと

その違いを、夫婦なんだから同じではなければおかしい!とか思っちゃって、同じにしようと躍起になるからおかしくなるんです。違うものは違うんです。まずは、同じでなければならないという思い込みを捨て、「違うものは違う」と受け入れることから始めなければなりません。

すべての巡り合わせには理由があるように、夫婦が夫婦になったことにはなにか理由があるのです。
きっと、これまでもそうであったように、お互いの考えや主張はぶつかり合うためではなく、進化するために必要なものなのかもしれません。

まとめ

未熟なぼくたちは、お互いに足りない部分を補い合い、お互いの考えや主張を認め合いながら、これまでもこれからも前に進んでいくのだと思いました。 

<参考記事>一家団らんを夢見るあなたは「家族という病」にむしばまれている。その病の治療法2つを公開します。

それではー!

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1980.1.1 東京生まれ YouTubeチャンネル『シンプリィライフ』では、本を参考にしながら無意識の思い込みから自由になる方法をアニメーションで解説しています。本業は古本買取サービス「バリューブックス」のSEOマーケティング担当。