【教育】親が知っておくべき小学校という小さな「社会」について

 
小学校というところは子どもが最初に経験する「社会」であると思います。社会っていろいろな種類があると思っていて。
 
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photo credit: koehntopp via photopin cc

 

学校という社会は、同じ歳の「仲間」と共に生活しながら周囲に合わせて生きていくための「協調性」を学び、競いながら勉強したり運動をしたりしながら力をつけ、規則やそれを守ることを学びながら、人間として様々な経験をして成長していく場所。

 

だから、ちょっと前まで子どもには絶対必要な場所であると私は信じていましたが、今は「なんかそうでもないかも」と思っています。その「社会」はなんだかスケールが小さすぎるような気がして。

 

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社会とは
生活空間を共有したり,相互に結びついたり,影響を与えあったりしている人々のまとまり。また,その人々の相互の関係。 「 -を形成する」 「 -の一員」 「全体-」(コトバンクより)

 

 

今ある小さな社会は世界のすべてではない

学校には「仲間」がいます。ここでいう「仲間」というのは、「たまたま同じ歳で同じ場所で育った子ども達」です。いろんなのがいますよね、きっと。成長は人それぞれだし、興味も人それぞれ。習慣も、好きなものも嫌いなものも、体力も知力も人それぞれ。

 

だけど、もっと大きな視点で見れば、大なり小なりほとんど同じなんじゃないかと。大きな世界から見てみれば、学校で教えていることのその小さな小さな差なんて、ホントどうでもいいことに思えてきます。

 

で、そんなこんなな価値観を与えられた子ども達が、同じ場所で、同じようなことをしながら一緒に生活し、相互に結びつき、影響を与えあって社会を作っていくわけです。よく考えたら、とても不思議で変わった小さい空間ですよね。

 

子ども達が、この小学校という社会が世界のすべてだと勘違いしないようにしなければならないな、と私は思います。
世界は、すべての人が同質で同色に染まってまとまって生きていけるほど狭くも小さくもないし、むしろ個々の違いなんてほんの小さな些細なものである、と受け入れて包み込んでくれるほど大きなところであると知って欲しい。

 

 

大きく広い社会を生きるために大切な価値観とは

日本人は同質に同色に染まることで安心を求める傾向があるように思いますが、それは小学校の教育も少なからず影響しているような気がしています。

 

小学校が悪いと言うつもりはありませんが、そういう特殊な環境があるかもしれないということは認識しておこうと思っています。

 

私は子ども達が、他人の価値観に生きることなく、自分らしさを見失わず、誰にも媚びずに自由に、それでいてお互いを認めあって一緒に前へ進んでいける仲間を見つけて、広い世界を歩いていく、そんなことが実現できる人間に成長して欲しいと願っています。

 

SMAPが歌っていたマッキー作詞作曲の「世界に一つだけの花」という歌の中に「ナンバーワンにならなくてもいい、もともと特別なオンリーワン。」という歌詞がありますよね。

 

この歌をしみじみ聞いて思うのは、子ども達が小さな世界で小さな価値観の中で生きるのではなく、大きな世界を感じた価値観で、相手を蹴落とすような競争をしながらナンバーワンを目指すのではなく、一人ひとりがもともと持っているオンリーワンな才能を自らの中に認めて、その力を誰かのために使えるようになることが大切なんだろうな、ということです。

 

 

まとめ

これからを生きるために大切な価値観を備えるためにまず必要なこと。それは、上下の関係を作らず、みんなそれぞれスピードは違くとも同じ平地を歩いているという意識を持つことだと思います。そのためには、「誰かと競争して生きていく」という意識をどんどん小さくしていくべきだと。

競争は上下関係を生み、それによって「正しい・間違っている」「良い・悪い」という判断基準を生み出し、歪ませます。他者との競争は、他者との比較を生み、多様性や他者の中にあるオンリーワンを認めあう目や心を歪ませてしまうと思うので。

 

あなたの人生の文字盤が見つかることを願っています。
それでは!
 

ABOUTこの記事をかいた人

1980.1.1 東京生まれ YouTubeチャンネル『シンプリィライフ』では、本を参考にしながら無意識の思い込みから自由になる方法をアニメーションで解説しています。本業は古本買取サービス「バリューブックス」のSEOマーケティング担当。