今世の中が求めている「新しい価値」を見つけるために必要な思考とは?

 
人の生活は、モノの豊かさから心の豊かさへシフトし始めています。私たち消費者は標準的で画一的に見えるモノの中から、自分達にとって本当に価値のあるもの、大切にすべきものを見抜く目を、日々鍛えています。
 
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photo credit: Pensiero via photopin cc

 

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いまや「こちらが立てばあちらが立たず」というような当たり前の価値は、価値とは感じにくくなってきています。
今、各分野のメーカーに求められているのはおそらく、企業の内部的な都合が透けて見える製品を作ることではなく、「消費者が本当に価値と感じるものは何か?」という根本に立ち返った思考と、市場のグローバル化に伴って日々要求が厳しくなるコスト・納期を実現させる方法、一見相反するものを両立させることです。

 

かっこよく言えば、「トレードオフ」ではなく「ブレイクスルー」なのです。

 

 

代表的な例として、自動車メーカーの現在の動向が挙げられます。

 

モノづくりの先陣を切る自動車メーカーを見てみると、世界の自動車メーカー各社では、顧客の個々の要求とそれらを短納期で安く実現するための「モノづくり手法」の開発・実践を始めています。

 

日産の「日産CMF(コモン・モジュール・ファミリー)」、トヨタの「TNGA(トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー)」、マツダの「一括企画に基づくクルマのモジュール化」、そしてその最先端に存在する独Volkswagen社の「MQB(モジュラー・トランスバース・マトリクス)」。
これらはすべて、自動車構成部品の「モジュール化」を進める戦略です。

 

自動車はこれまで、乗り心地などの性能を確保するために部品と部品の関係を相互に微調整して設計する典型的な「擦り合わせ型」モノづくりをしてきましたが、これからは「モジュラーデザイン」によるモノづくりがトレンドとなる、と言われています。

 

「モジュラーデザイン」とは単純に言えば、自動車構成部品の「レゴブロック」化です。つまり、細分化したモジュールを「標準化」しつつ、その組み合わせを変えることで「個性化」していく顧客の多様な要望に応えていく、ということのようです。

 

 

まさに先に述べた、「顧客が感じる価値」と「激しさを増すコスト・納期」を両立させる手段であり、つまりは相反する価値を両立した、トレードオフではなくブレイクスルーによって「新しい価値」を生み出そうとしているのです。

 

世の中は今、新しい価値を求めて動き始めています。
何か自分がやりたいことがあったとして、それをやれない理由を探して言い訳をしているヒマなどない。制約や逆境をバネにして、現状をひっくるめて自分の人生がより良い方向に動くようにするためにはどうすればいいかを懸命に考えることが必要だと、最近よく思います。

 

あなたの人生の文字盤が見つかることを願っています。
それでは。
 

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1980.1.1 東京生まれ YouTubeチャンネル『シンプリィライフ』では、本を参考にしながら無意識の思い込みから自由になる方法をアニメーションで解説しています。本業は古本買取サービス「バリューブックス」のSEOマーケティング担当。