かっこいい男の条件

 
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photo credit: _DaveAdams via photopin cc

 

伊藤忠商事の社長、岡藤正広さんがこんなことを言っていた。
 
原文は以下。
岡藤社長、女性と商社の仕事を語る

 

ナビゲーター:岡藤さん、かっこいい上司ってどんな人だと思いますか?
岡藤さん:「かっこ悪い」を引き受けられるやつやな。でな、「かっこいい」は人にあげてしまうやつ。

 

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その言葉の背景にあるものを要約すると、、、

 

挑戦しがいのある仕事ほど大変だし失敗も多いから、泥をかぶったりクレームをもらう可能性が高くなる。誰だって泥をかぶるのは嫌だし、「かっこ悪い」と思うだろうけど、そのときに「現場」を任せた若いやつに泥をかぶらせるのではなく、自ら率先して一緒に泥をかぶりに行く、という姿が「かっこいい」からだ。だから上司と言うのは率先して泥臭いことを実践しなきゃいけない。

 

ということのようだ。

 

 

つまり自分が「かっこ悪い」と思うことを、自ら率先してやれる人が「かっこいい」ということ。これには共感である。

 

思い返してみると、自分が心を惹かれたりかっこいいと思う人って、内面的な部分で言えばそういうところだ。いままでは、単純に助けてくれる人のことを「かっこいい」と勘違いしていたようだ。

 

 

泥をかぶるのを避けようとする人は「かっこ悪い」と思ってしまう。例えば、上司にヘコヘコする、言ったことをすぐ曲げる、人の手柄を横取りする、挑戦しようとしない、現場に出ない、自分を見つめ直そうとしない、「現実」と向き合わない、責任を取ろうとしない、、、

 

自ら泥臭いことを率先してやる人は「かっこいい」と感じる。例えば、リスクを取って挑戦する、現場に出る、お客さんのところへ行って「現実」と向き合う、自分の足りない部分を認める、信念を持っている、言い訳をしない、責任を取ろうとする、熱い想いを持っている。
 
これらは失敗すれば恥ずかしい思いをしたり泥をかぶることになり、場合によっては周りから非難されて「かっこ悪い」思いをすることがある。だけど、そういう表面的なものではなく、多くの人が本当に心を惹かれるのは、「かっこ悪い」ことを率先して実行する人なんだろうとしみじみ思う。

 

「かっこ悪い」を率先して引き受けられるやつが「かっこいい」のだ。
もちろん、泥臭くないスマートな「かっこいい」というのも存在するし、そういうものに憧れたりもするのだが、、、
 
見た目の表面的なものではなく、目立たずとも内面的な「かっこいい」を実践している人は、知らず知らず心惹かれる。そんな人には共感が集まり、人がついていくのだろうと思う。

 

 

いろんなイベントや会社の活動を見てつくづく思うのは、人が集まって何かを作り出そうとするエネルギーと言うのはとんでもない熱量を持っているということだ。人は一人では何にもできないけど、みんながいれば何でもできる。
それを束ね、持ちうる最大のエネルギーを生み出していくのは、指示や命令ではなく、共感だと思う。

そういう意味で、「かっこいい」人がどんどん増えると、私たちを取り巻く環境はなんだかもっと面白くなりそうな予感がする。自分も、本当の意味での「かっこいい」を目指そうと思う。

 

あなたの人生の文字盤が見つかることを願っています。
それでは!
 

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1980.1.1 東京生まれ YouTubeチャンネル『シンプリィライフ』では、本を参考にしながら無意識の思い込みから自由になる方法をアニメーションで解説しています。本業は古本買取サービス「バリューブックス」のSEOマーケティング担当。