「グローバル化」を追い風にするために、まずは資本主義について知ることから始めよう。

 

カール・マルクスは著書『資本論』の中で「生産手段が少数の資本家に集中し、一方で自分の労働力を売るしか生活手段がない多数の労働者が存在する生産様式」として「資本主義」と定義した。-Wikipedia「資本主義」より-

 

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photo credit: Mike_tn via photopin cc
 

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私たちは今、こういう経済の仕組みの中で生きているということを自覚しなければいけないのだと思います。投資家は投資の効果がより多く出ることを望んでいる。経営者はおのずと能力が高くて賃金の低い従業員を集めようとする。今、日本の企業で急速に進んでいるグローバル化は、資本主義という仕組みの中では当然のことだというのは、ちょっと勉強すれば理解できる。
 
日本が成長期でうまくいっていた時は、キレイごとで関係を維持できていたんだと思います。ところが、状況が変わり、企業の「ハラワタ」を垣間見てしまうと、これまでの関係はなんだったのか?ということになる。
 
いつからこんな関係になったのかを考えてみると、日本は戦後の復興の流れで自分たちが導入した経済の仕組みの本当の姿をはじめに真剣に考えなかったことが原因なのではないかということが頭に浮かび上がります。
 
そのあとずっと成長路線で、資本主義はいいものである、というかそんな仕組みは気にしなくてもみんなが幸せだった。でも時代は変わってきて、企業は本来の姿を取り戻しつつある、というのが今なんじゃないかなぁ、と。
 
資本主義という経済の仕組みは、おそらく今後も当分存在しつづけ、私たちの生活に密接に絡むものです。でも私も含めた「労働者」は、搾取されつづけるのは嫌だし、自分らしく生きていきたいと思い始めているのではないでしょうか?
 
人の感性のトレンドは今、資本主義ではない他の何かに振れ始めています。
お金ではなく、経験やストーリーに感情を揺さぶられ、情熱を燃やして生きていく。
そんな生き方に多くの人が共感できる時代になってきています。

 

私は資本主義というもの自体が悪いものだとちょっと前まで思っていましたが、私だってこれまでの成長過程で資本主義の恩恵を受けてそれなりに豊かな生活を送ってきたわけですので、そんなことを言える立場ではないと今は思います。(最近は物事を良いとか悪いとか決めることは独りよがりの価値観を誰かになすりつけたいというほとんど無意味なものであり、そんな判断は邪魔でしかないということがやっとわかってきました。)
 
資本主義という仕組みを嫌うのではなく、自分のやりたいことを資本主義の中でどう実現させていくかを考える。それが、何かに依存しない強さと自由を手に入れて、好きなことで食っていくことにつながる。これからの世界でより良く生きるためには必要なことだと思います。
自分のやりたいことと資本主義、どちらか一つでは、辛いだけの人生になる。そう思いました。
 
それでは。

 

参考記事:壊れゆく日本という国 神戸女学院大学名誉教授・内田樹-朝日デジタル-
 

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1980.1.1 東京生まれ YouTubeチャンネル『シンプリィライフ』では、本を参考にしながら無意識の思い込みから自由になる方法をアニメーションで解説しています。本業は古本買取サービス「バリューブックス」のSEOマーケティング担当。