プラネテス(幸村誠)を読んで、強く生きるとはどういうことなのかを考える。

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photo credit: Skiwalker79 via photopin cc

 

このマンガは「宇宙」をテーマにして繰り広げられる壮大な人間ドラマである。
(なんかありきたりな紹介。笑)
 
主人公のハチマキ(星野八郎太)が木星に行くまでに、人間として成長していく過程を描いています。
 




 
私はこのマンガがとても好きです。
だいぶ前に弟に借りて一回読んだのですが、もう一度読みたくなってBOOK OFFで探して全4巻を購入してしまいました。
ちょっと紹介したいと思います。

 

私がここから読み取ったテーマ。それは、
「生」と「死」、「自分らしくわがままに生きる」と「諦めて大人しく生きる」という対極するものの「はざま」を考えることで、最終的には「強く生きるということはどういうことか?」という問いの答えを見つけるということです。

 

 

「生」と「死」のこと

生きていくということは戦いに例えられることがあると思います。
甘えを捨て、自分独りの力で独りで生きていく。
そうしなければこの宇宙で力強く生きていくことはできない。
厳しい世の中で、頼りになるのは自分だけなんだ、と思うことがあると思います。
 
そのとき、宇宙はとても狭く尖ったものになる。

 

「自分は独りで生きる」なんて考えは、それこそきっと甘いのだと思います。
独りだと思っていても、誰かとつながりながら、誰かの力を借りながら生きているのが現実です。
だって生まれてくること自体が、すでにつながりだし、独りだけで生まれてくることはできないんだから。
 
独りで生きていくには宇宙は広すぎる。
そう思う自分を認められたときに、もっと大きな視点で、大きな宇宙を生きていけるのかなと思います。
 
満足できれば死んでもいい。ではなく、生きて帰ってくるのが良い宇宙船員(ふなのり)だ。
ハチマキの考え方は、大切な人との出会いにより、次第に変化していきます。

 

「いつ死んでも構わない。宇宙で死ねれば本望だ。」から、
「必ず生きて帰る。待っている人がいるんだ。」へ。

 
強さとは、「つながりを断ち切らないという気持ち」なのだと思いました。
家族を作る、ということは自分の帰る場所を作るということであり、自分がつながる場所があるんだということが、生きる力になるのだと思います。

 

 

「自分らしくわがままに生きる」と「諦めて大人しく生きる」こと

昔がどうだったかわからないけど、今の時代は世間の目を気にして、人の価値観で、人の基準で生きていくことを強いられる、生きにくい世の中です。自分らしく生きていくことがとても難しい。
そういう生きにくい世の中で、それでもなんとか生きていく。そして成長したいとか立派になりたいとか、そう思っているうちに薄れていく感覚。「大人」というものに近づくにつれ、子どものときの純粋な心で感じていた疑問や怒りのような真っすぐな思いを忘れていってしまうのです。
 
真っすぐな気持ちは大きなエネルギーだと思います。
少なくとも、擦れて、勝手に諦めて、自分らしく生きれない、穴があきそうな気持ちよりは。
そういう気持ちを、子育てを通じて感じるシーンがあります。
 
「子どものようにわがままに生きることを思い出す」ということが、生きる強さにつながるのだと感じました。

 

 

わがままに自分らしく、そして人とのつながりの大切さを感じながら生きる。
これが、強く生きることにつながっていくのではないでしょうか?
 
マンガの最後に、私にとってはとても心に残る言葉があります。
木星に到着したハチマキの言葉をそのまますべて引用します。

 

木星往還船に乗る前のオレはデブリ回収やってました。宇宙のゴミを拾う仕事です。仕事仲間はみんないいヤツらだったけど、オレはあんまりあの仕事が好きじゃなかった。キツいしアブネえし人手は足りねーし何より地味だ。金のためにやってんだ、こんなのは今だけだとよく自分に言い聞かせてました。
金を貯めたら宇宙船を買ってこの宇宙を自由に駆けまわるんだ。宇宙船があればどこへだって行ける。本当の、本当の自由だ。
でもスッゲーがんばんないと宇宙船なんか手に入らない。マジになんないとダメなんだ。だからオレはそれ以外のことはいっさいしないと決めた。それ以外のことを考えるのもやめようと思った。でも。
 

でも、愛し合うことだけが、どうしてもやめられない。

 
いいか悪いかは知らないが、とても強い力だ。核融合なんて目じゃない。
人間はみんなスゲー力を持ってんだ。素晴らしいことだし、おそろしいことだとも思う。
オレはこの力の使い方もっとうまくなりたいんだ。
だから、地球に帰ったらまたデブリ屋をやろうと思う。
やってるときは気づかなかったけど、あの仕事はいい仕事だ。

 

「愛し合うことだけが、どうしてもやめられない。」

愛なんて、とてもクサくてカユい言葉だけど、このセリフがとても好きです。

 

このマンガは奥が深く、とても哲学的で、読んでいてもいくつか分からないところがあります。
そして、読み終わっても「あそこのアレはどういう意味だったんだろう?」なんて感じで、なんだかまた読みたくなってしまう。私にとっては不思議でありやめられないマンガです。今回言葉にしてみましたが、なんかまだわかったようなわからないような感じです。
 
皆さんも、ゴールデンウィークのヒマな時にいかがでしょうか?Kindle版もあります!
それでは!
 

 

 

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ABOUTこの記事をかいた人

1980.1.1 東京生まれ 2016年3月に長年勤めた工作機械メーカーを退職し、「独立して生きていく」ことを目指して出発しました。 文章を書くこと、子どもと触れ合うことが大好きです。 「相手の望んでいることを120%理解し、自分にできうる最高のパフォーマスンスを発揮する」ができる人間になることが、2016/8〜3ヶ月の目標。 最終的には「人の中に眠っている力を発見し、引き出せるヤツ」になりたいと思っています。 よろしくお願いします! 好きなこと: 歌(カラオケ)/ブログ/読書/ノート/旅/キャンプ