ティール組織で稼げる理由が『お金2.0』に書いてある。

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会社経営者、会社役員、人事担当、組織開発コンサルタント、ファシリテーター、コーチの方々を中心に、「自分が関わっている会社や組織をより良くしたい!」と思っている人たちの間で話題になっている『ティール組織―マネジメントの常識を覆す次世代型組織の出現』という本。

「『ティール組織』が伝えたいことがなんとなくわかり、自分にとっての必要性が理解できた。」

「でも、ティール組織はなんで必要なの?と聞かれても、あなたが持っている課題はあなたにしかわからないから自分で本読んだ方がいいよ、としか答えられない」

ぼくの理解度はこんな程度のものだった。

でも、『お金2.0』という本に出会い、『ティール組織』のことがより理解できたんです。

 

経済は「自然界」と同じ

ではここから、『お金2.0 新しい経済のルールと生き方 (NewsPicks Book)』と『ティール組織――マネジメントの常識を覆す次世代型組織の出現』のつながりを探っていきます。

『お金2.0』という本は、生命や自然と経済の関係について教えてくれます。

自然は経済の大先輩であり、

経済が自然に似ていたからこそ、資本主義がここまで広く普及した

と書かかれています。

どういうことか?どんどん引用していきます。

自然を3つの特徴(自発的秩序・エネルギーの循環・情報による秩序の強化)を持つ有機的なシステムとして眺めてみると、全く関係ないように見えるものも、自然と同じような構造で動いていることに気づかされます。

自然界は、ご存知の通り、食物連鎖と淘汰を繰り返しながら全体が1つの「秩序」を形成して成り立っています。そこには、もちろん「通貨」なんてありませんが、食物連鎖(食べる-食べられるの関係)を通して「エネルギー」を循環させています。

個と、種と、環境が、信じられないほどバランスの取れた生態系を作っており、しかも常に最適になるように自動調整がなされています。自然界では人間社会にあるような法律を、誰かが作っているわけではないので、自発的にこの仕組みが形成されたということになります。

自然界も私たちが生きている社会の資本主義経済も同じように残酷な世界です。自然界で弱っている生物が一瞬で餌となるのと同様に、資本主義経済も競争力のない個人や企業はすぐに淘汰されてしまいます。

 

ここまで読むと「自然界と経済は似ているなぁ」となりますが、歴史から考えてみると、生まれたのは経済の方がずっと後。

経済のベクトルは「自然にもともと内在していた力」が形を変えて表に出てきたものであり、自然とは経済の「大先輩」みたいな存在

だということです。

 

生命も企業も経済も「自然界」と同じ

先ほど出てきた自然界の3つの特徴「自発的秩序」「エネルギーの循環」「情報による秩序の強化」を持つシステムは、他にもあります。

生命・細胞・国家・経済・企業まで、いずれも無数の個が集合して1つの組織を作っており、いずれも動的なネットワークとして機能しています。

人間は個々の小さな細胞が寄り集まってできており、各細胞や器官は密接に連携してネットワークを形作っています。食料などのエネルギーを外部から絶えず取り込み、情報は脳内や遺伝子に記録されて細胞が入れ替わっても同じ形を維持することができます。

国家も同様に個人のネットワークで構成され、各々が連携しながら1つの共同体を維持しています。赤ちゃんが生まれたり移民が来たりと人員は流動的ですが、法律・文化・倫理・宗教などの「情報」によって構成員が変わっても同じ国家であることを認識することができます。

そして、

自然の中に社会があり、社会の中に企業があり、企業の中に部署があり、部署の中に人間がいて、人間の中に器官があり、器官の中に細胞があるといった風に。どのスケールでのぞいても同じ構造が続いているようで、まるでロシア民芸のマトリョーシカ人形のようです。

すべてが自然の中に内包されていて同じ構造が続いている、という説得力のある説明がされています。

 

「自然」ではないシステムはどうなるか?

また逆に、「自然の性質とは異なる仕組みほど悲劇を生みやすい」ということについても説明があります。

この仮説を証明する典型例が、マルクスの「社会主義」です。

①私利私欲を否定、②政府がコントロールする経済、③競争の否定

つまり、これまで紹介した自然の性質とは正反対の仕組みを採用したことになります。これにより、個人の労働に対する意欲は低くなり、お金も循環しなくなり、やがて社会は活気を失いました。結果的に経済成長率の低下と技術革新の停滞が深刻化したのです。

人間で言えば新陳代謝の機能がおかしくなった状態です。

自然の性質と遠い仕組みになるほど機能不全を起こすという現象は、国家の競争力でも同じことが言えます。

アメリカや中国で商売をしていると、変化が激しく、お金・人材・情報もすごい速度で動いています。特にアメリカは大量の移民を受け入れ、経済も自由競争を推奨し、雇用の流動性も高めることで強制的に新陳代謝を上げて世界最大の経済大国に成長しました。あらゆるものの流動性が高いことに気づきます。

一方で、成長が止まった国(例えば日本や韓国)を見ると、資本や人材や情報の流動性は高くありません。つまり、 社会の循環が止まっています。大企業はずっと大企業ですし、年功序列と終身雇用が前提、資本や人材の流動性を高めないように設計されています。

組織でも経済でも国家でも、自然の性質とは異なるシステムを運用していると、次第に活気を失っていくのです。

 

ティール組織とお金2.0は同じことを言っている

ぼくたち人間は、それぞれのカラダの中に様々な種類の器官があり細胞があって、ひとりひとり違っています。

ひとりひとりに個性があり生き方があるぼくらは、仕事をしてお金を稼ぎ生活をしている。

その中には会社という組織の中で協力して働き、お金を稼いでいる人も多い。

そして、ぼくらがつくっている会社組織の延長線上に、お客さんに提供しているサービスがあり、経済、社会、そして自然との関わりがあります。

だから長期的な視点に立つならば、組織とその組織が生み出すサービスを持続していくには、長い間続いてきた経済や国家や社会のシステム、つまり自然界の特徴を持つシステムを、会社組織やサービスの運用に適用するのが自然なのです。

ここで、『ティール組織』の話に戻ります。

ティール組織に書かれているのは、「自然」の中の「社会・経済」の中にある「組織」を運営するためのシステムのことであり、つまり「自然・生命・生態系の持っている特徴を、自分たちの会社組織に持ち込もう」という提案です。

会社組織を生命体のように扱うことができれば、そこから生まれるサービスも自然と生命体のようになっていく。

競争と淘汰とエネルギー循環を重ねながら、自然なバランスで会社組織が持続していく。

ティール組織では、そういう会社組織を事例をまじえて紹介しているのだと、理解が深まりました。

いま世界で運営されているティール組織に共通しているのは「セルフマネジメント=自主経営」「ホールネス=全体性」「(エボリューショナリー)パーパス=存在目的」の3つだと書いています。

『お金2.0』では「自発的秩序」「エネルギーの循環」「情報による秩序の強化」が自然界の持つ特徴だと書いています。

ぼく的には、

・セルフマネジメントを突きつめることで自発的秩序が生まれ、

・ホールネスを感じることでエネルギーの循環を意識でき、

・パーパスが明確になっていく過程で情報による秩序の強化がなされていく、

どちらの本も同じことを言っているなぁという解釈です。

 

ティールとは新しい経済のルールにおける生き方のこと

『お金2.0』の副題は、「新しい経済のルールと生き方」。

経済が新しくなっていけば、それに合わせて生き方も変わっていく。

お金のために働くのではなく、自らの価値を高めるために働く世界がもうすぐ来る、というかもうはじまっているという話。

そして『ティール組織』は、生き方働き方を通じてひとりひとりが自然な状態に帰り、個人としての価値を高めていくことで組織は進化していくという話。

この2冊を要約してみるならば、細胞ひとつひとつ・人ひとりひとりが自由に躍動し、自分の興味関心に任せて熱狂しながら人生を楽しみながら活躍し成長することで、会社組織、社会、世界を押し上げていくということだ。

 

まとめ

「ティール組織を実践したら、稼げる」的なタイトルで書き始めたけれど、『お金2.0』を読んで「ティール組織を実践すれば、生産活動を続けていくためのエネルギーの循環がはじまる」という言い方がより正しいとわかった。

 

 

経済や自然の基本的な特徴をおさえて、日々の経済活動や仕事の中で仮説を立てて実験し、本質に近づいていこう。

それではー!

 

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ABOUTこの記事をかいた人

1980.1.1 東京生まれ 現在、長野県東御市というところに住んでいます。 東御市は青空がキレイなところで、とてもいいところです。 毎朝欠かさずにバターコーヒーを飲んでいます。 みなさんにも飲んでもらいたくて、毎週水曜日、上田市にあるNABOで淹れております。よかったらどうぞ^ ^