「問題が解決できないのは対人関係のせいである」マルかバツか?

 

多くの人は、仕事や家事や勉強で悩んでいる風で、実は対人関係に悩んでいる。

「すべての悩みは対人関係によるものである」というようなことを、心理学者のアルフレッド・アドラーさんが言っていた。

うまいこと言ったもんだ!と思う。

 

いま目の前で起こっている問題は、対人関係が絡むことで複雑になっていると思う。

ぐちゃぐちゃになって固い塊になってしまった、釣り糸の「おまつり」のように。

だんだんと面倒になり、向き合う気力がなくなっていき、感情的になり、「この問題は解決できない」という判断に至ることさえある。

でも逆に、そうであるならば。

複雑に絡み合って塊になってしまった釣り糸の「おまつり」のように、根気強く1本1本に仕分けしていけば、問題は解決できるということだ。

解決できない問題はない。

 

問題解決を諦めるケース

例えば仕事をしていて、解決するのが難しそうな問題に直面したとしよう。

その問題は、技術的なことや、仕組み・ルール、知識的なこと、そして人のことが、ぐちゃぐちゃに絡みあっていて、解ける気がまるでしない「塊(かたまり)」になって目の前に置かれている。

釣りに例えると、糸と糸が複雑に絡み合っている「おまつり」状態。

しかも、それが船に乗っている10人全員の釣り糸と絡んでしまっているとわかったら……

もう、考えただけで気持ちが萎えてしまう。

そしてたとえば、「自分のせいではない!あいつが下手だからいけないんだ!」と感情的になりはじめたとしたら……

もう糸(縁)を切るしかない、と思ってしまう瞬間があるかもしれない。

 

問題解決を諦められないケース

「もういいや、切ってしまおう。」

それも1つの問題解決方法かもしれない。

でももし、もう仕掛けがひとつもなかったなら。

糸がそれしかなかったら。

竿を振って魚を釣るという、目標を達成するための次の行動が起こせなくなる。

そんな簡単にもつれた糸を切ることができない場合だってある。

その人との縁は一生切れるものではない場合だって、ある。

「この糸は切ってはいけない」

でも、

「複雑に絡み合ったこの対人関係を、元に戻す方法はないんじゃないか……」

そんな風に思ってしまったとき、どうすればいいのだろうか?

 

目の前の問題は、必ず解決することができる

「このぐちゃぐちゃに絡み合った糸(問題)は、必ず1本1本に仕分けることができる」

と、まずは信じるだけでいいと思う。

おまつりした釣り糸だって、元は1本1本だった。

絡み合った問題も、元は1本1本。

人間も、元は1人1人だ。

ぜんぶぐちゃぐちゃに混ざってしまっているから、気持ちが萎えて、途方に暮れてしまうってだけで。

それらは元は1つ1つだし、1つ1つと丁寧に向き合ってみれば、原因と結果、事実と解釈、それぞれ1つずつしかないことがわかる。

だから。

問題は必ず解決することができる。

まずは1本ずつ、1つずつに仕分けすることから、はじめよう。

 

まとめ

向き合うために一番気力と体力を使うのが対人関係。

だから、多くの人は、「この問題は自分にはどうしようもないんだ!」という理由を見つけてきて、問題から目を背けようとする。

それも無意識に。

無意識だから厄介だ。

「すべての悩みは対人関係である」という切り口で、目の前にある問題を見つめてみると、塊になった釣り糸を1本1本にほどく糸口が見つかるハズ。

無意識に避けているものを、意識することから、問題解決が始まるのだと思う。

それではー!

 

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1980.1.1 東京生まれ YouTubeチャンネル『シンプリィライフ』では、本を参考にしながら無意識の思い込みから自由になる方法をアニメーションで解説しています。本業は古本買取サービス「バリューブックス」のSEOマーケティング担当。