会社を辞めると決めてわかった、良い人間関係を築く確かな方法。

 

2015年10月に会社を辞めると決心してから、約1年6ヶ月経過しました。

あれからというもの、仕事や人間関係において、たくさんの大切なものを手放したり、手に入れたり、本当に多くの大きな出来事があった。

ここ2年くらいを振り返ってみて思うのは、すべて「自分になる」ために起きたことだったのかもしれないということ。

「会社を辞める」という決意は、自分で決めたというよりは何かに突き動かされたような感覚があり、会社を辞めると決めたことで「自分になる」感覚を取り戻すことができました。

会社を辞めると決めて捨てられたもの

なにもかもイヤになって、2015年10月に会社を辞める決意をしました。

辞めた当時は、辞めた理由を正当化したいがために、「起業する」とか「組織を離れて自立する」とか息巻いていましたが、振り返ってみれば何のことはない、ただ「イヤになった」だけだったのです。

ぼく自身は、周りから見ると「自分がある」ように見えていたかもしれません。

でも、ぼくはずっと人の顔色をうかがい、人に合わせて、なるべく「自分をなくして」生きてきたような気がします。

目の前の人の会社や仕事に対して誰もが抱く不満を聞き、その不満を、他人の課題を自分のものにして、自分の意見として主張していた。

怖い話ですが、そこには、他人の不安や不満で埋め尽くされた心と体があり、自分でありながら自分ではない誰かがいました。

会社を辞めると決めたことで、「自分ではない自分」を捨てることができたのだと思います。

会社を辞めると決めて手に入ったもの

会社を辞めると決意してから手に入ったのは、「自分と向き合う機会」です。

お金のこと、仕事のこと、家族のこと、人間関係のことなど、人生において多くのエネルギーを使う大切なことについて、会社を辞めると決意するまでは「世間一般的に正しいこと」や、「相手にとって良いこと・悪くないこと」という基準で自分の行動を決めていましたが、会社を辞めて「ひとり」になることで、すべての決断が自分につきつけられるようになり。

「セミナー講師として起業する」と大きなことを言っておいて、うまくいかずにすぐ諦め、

「組織には所属しない」と威張っておいて、生活が立ちいかなくなってバリューブックスでお世話になりはじめ、

苦しくて、怖くて、逃げ出したくて、

ウソをついたり、ごまかしたり、自分を大きくみせようとしたり、

そんなことを繰り返しながら、結局すべて自分のもとに返ってくることに気づき。

「自分で決める」ことの恐ろしさを実感しました。

結局、人に頼ってばかりの自分ですが、そんなこんなで、少しは「自分で生きていく自由」の意味と理由を手に入れることができました。

会社を辞めると決めて取り戻した感覚

会社を辞めると決めて取り戻した感覚は、「自分になろうとする感覚」です。

これまで積み重ねてきた「自分を捨てる」クセのおかげて、ぼくは「そのままの自分であろうとする」ことをがんばって意識していないと、自分の人生のハンドルをすぐに他人に渡そうとしてしまうようです。

人生のハンドルは、いつもこの手で握っていなければ、他の誰かがすぐにハンドルを握ろうとします。

でもそれじゃあ、自分のペースで、自分の行きたい場所に、自分自身の意志で行くことはできない。

大切な人と一緒にドライブしたり、楽しそうなところがあれば寄り道したり、疲れてパーキングに停めて眠ることもあると思います。

たまには誰かに運転してもらうこともあるかもしれません。

でもそのときは、自分の意志で、相手に全てを委ねる覚悟を持って。

自分の人生なのに、自分の人生として受け止められずにやってきたのだけれど、会社を辞めると決めてから「自分になる」感覚を取り戻したところから、ハンドルを握っている自覚が生まれました。

一番の課題は人間関係

まとめると、ぼくがなぜ会社を辞めたのか?というと、おそらく「自分がイヤになった」からです。

自分ではない自分がイヤになって、自分でつくったもうひとりの自分から逃げるために、会社を辞めました。

いま思うと、いじめられていた小学校時代から、人の顔色を気にして、自分を捨てて相手の機嫌をとり、自分ではない自分を捨てるために違う環境へと向かうことがクセだったようです。

複雑な言い方ですが、自分の「今」の居心地の悪さをどうにかするために、本当の自分を消すことができたのです。

こんなあいまいな態度では、いつかまた自分がイヤになり、自分を捨てて違う環境へと向かうことの繰り返し。

人間関係を気にしすぎるあまり、自分を大切にできず、でもそのうち我慢ができなくなって、いままでの自分をなかったことにしようとする。

心理学者のアドラーさんは、すべての悩みは対人関係の悩みだと言っていましたがこんなんじゃあ、継続的な良い人間関係を築くことはできず、人生悩みっぱなしです。笑

会社を辞めると決めてわかった良い人間関係を築く方法

ここまでやってきてわかったのは、良い人間関係を築くためには、ただ「そのままの自分でいればいい」ということです。

感じたままに、人と関わり、発言し、行動する。

ただそれだけです。

でも、ぼくのように自分をなくして生きることがクセになっている人にとっては、それが一番難しいのです。

相手に嫌われることや、相手の考えが気になり、不安で、恐怖で、そのままの自分で動くことができません。

ぼくに似ている、心当たりがあるという人には、「境界線を明確にする」のがいいかもしれません。

自分が自分のままでいるために越えてはならない・越えられてはならない「境界線」を明確にできず、ただ目の前のことをうまくやろうとして自分を傷つけていたことに耐えられなくなった。

同じ苦しみを繰り返さないためにも、自分にとって大切なこと・大切ではないことを知り、「境界線」を言語化して、常に意識し、絶対に守ろうとする努力が必要だと思いました。

まとめ

良い人間関係を築くためには、自分のままでいることと、相手に自分を伝えることです。

まずは自分の心の動きをよく観察し、知ること。

自分がわかったら、勇気を持って伝えること。

伝えるのは怖いですよね。。。嫌われるかもしれないし。

でも、勇気が必要だと感じてしまうのは、自分のことを大切にできていないから、自分のことがよくわかっていないからでした。

自分のことをよく知り、自分のことを大切にし、自分の考えを伝えていきます。

それではー!

 

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1980.1.1 東京生まれ YouTubeチャンネル『シンプリィライフ』では、本を参考にしながら無意識の思い込みから自由になる方法をアニメーションで解説しています。本業は古本買取サービス「バリューブックス」のSEOマーケティング担当。